『ユニット・ボーカルフェスティバル Vol.4 2016 Autumn』

かなり遅れての記事更新となってしまいました。まさか3ヶ月超えるとは…

 

劇団ひまわりの『ユニフェス』、Vol.3に続いて聖良ちゃんが出演するという事で11月18日と20日に行ってきました。場所は今回もシアター代官山。

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小さい子から大人まで、劇団ひまわり所属の人たちが自由にユニットを組んで、自分たちで演目を一から作っていくバラエティあふれるイベントですね。

今回は前回よりユニット数が増えて19組。しかも2回出場するユニットもあって第1部90分、休憩はさんで第2部100分という3時間超え。ぶっちゃけ公演2本分観るような物ですね。

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聖良ちゃんはSHESというユニットでの出演。メインボーカルは小学3年生の平岩英怜奈ちゃん、今回はソロでも別に出演してます。二階堂姫瑠ちゃんと一緒に英怜奈ちゃんを支える形ですね。英怜奈ちゃんは前回でもソロで出演してましたが、その時よりもさらに歌唱力が上がっていたと感じました。

 

第1部は上の画像(パンフと物販のブロマイド2種)のようにシックな雰囲気でジャクソン5『I want you back』を。小さいマイケルがメインボーカルだった事もありますから今回のSHESにピッタリの選曲だったかもしれませんね。

第2部はヒラヒラした可愛い衣装にフェイスペイントも施して映画『ジャングル・ブック』の『君のようになりたい (I Wan'na Be Like You)』でした。こちらは観ていて可愛い。

第1部と第2部で雰囲気をガラッと変えて、とても楽しいステージでした。

SHES以外ですと歌唱力で言えば、小学5年生の鈴木里奈ちゃん、前回でも聴き惚れた百鳥花笑さんが素晴らしかったですね。

表情や仕草、ダンスなどの表現力で言えば吉田香織さんと矢野くるみさんが印象に残りました。

それと、圧巻だったのがBNWでしたね。殺陣とダンス。初日に殺陣の時に刀が客席の方に飛んで行ってしまったのにはひやりとしましたけど、とにかく勢いがあって楽しかった。

 

機会があれば、このユニフェスで名前をおぼえた人たちの出演する舞台やライブを観たいですね。

それと、ユニフェス自体も半年ごとに開催するとの事なので、次も期待です。例え聖良ちゃんが出演しないとしても観に行きたいですね。

『GO,JET!GO!GO!vol.7 ~そんなヒロシに騙されて~』

山下聖良ちゃんの出演する舞台『GO,JET!GO!GO!vol.7 ~そんなヒロシに騙されて~』A班の公演を観てきました。10月21日の初日、22日、28日の3回。場所は東日本橋のアクアスタジオ。

 

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『vol.7』とあるようにシリーズ重ねて『ZERO』も含めて『vol.9』まで既にあるようで10作品、その7作目の再演。ググってみると去年に10周年イベントなんかも開催されてるようで… 10周年! ずいぶんと息が長く愛されてる作品なんですね。観客側も常連のファンの方が結構多いような印象で人気ある作品なのがよく伝わってきました。

座席にはシリーズ各回の簡単なあらすじを書いたコピー紙が置いてあるので初見さんでも安心。私はまっさらな状態で観たかったので初回上演前は目を通しませんでしたが、それでも舞台上のやり取りだけで容易に人物関係や設定などは自然に入ってきました。それはわかりやすくかつ個性的なキャラ作りと、全員に印象に残るセリフや見せ場をしっかりと用意してる脚本に依るのかもしれません。

 

 

物語の舞台は50年代風のバーで、そのスタッフと身内、そのバーに憑いてる地縛霊であるGO,JET!GIRLSが主なキャラクター。GO,JET!GIRLSは昔の常連客で若くして死んだ3人娘、アイドル的存在で劇中でも何曲か歌うパートがあります。

ガールズのメンバーである美月と、同じく常連客であるヒロシとのほのかな恋心。生前の若かった当時と、現在で年老いたヒロシが来店してのやり取りを交錯させての物語展開でした。

キャラ崩壊しない範囲でコミカルな演出たっぷりで、テンポも良く、合間に歌唱パートも入り(OP曲ED曲も含め、重複もありで10曲分ですね。ミュージカルではない舞台としては多い配分だと思います)、ラストも涙腺が緩んでちょっと泣きそうになりました。

シリーズの他のエピソードはどのくらいの評価をされているのかわかりませんが、少なくとも今回の作品はとても満足度の高い出来になっていると思いました。

 

 

聖良ちゃんが演じるのはGO,JET!GIRLSの1人、イメージカラー黄色の夏代。リーダー的な早紀やストーリー上でメインとなる美月と比べると脇に回ったポジションではありますが、セリフも多いですし、他のキャラに対してのリアクション、状況に応じてコロコロと変化する表情、軽快なダンス、ビシッと決まるポージング、メインで歌う曲も2曲と、聖良ちゃんのいろいろな面の魅力を満喫できる良い舞台でした。

今回はクアドラブルでしたし、他のエピソードでも多くの夏代役がいて、その中でどんな印象を持たれているのか。その辺の比較はできませんけど、私は聖良ちゃんらしい適役だと感じました。

上演中ほとんどの場面で舞台上にいるため、会話に加わってない時などでも聖良ちゃんを観ている事ができますね。他の出演者さんには少し申しわけないですが、私は実際そうでした。

それなりの数の舞台を観てきてそこに出演する役者さんも大勢見てると気付く事があって、例えば映画やドラマなどでカメラのフレームから外れてしまってる時…姿も見えず声も聞こえずという状況。舞台上で進行している中心からは外側、だけど舞台ですから観客からは見えてるわけです。そういう時にただそこにいるだけで存在自体が消えてしまう役者さんもいれば、常にそこに「生きて」存在してる役者さんもいて。聖良ちゃんは後者だと思うのです。だからずっと目で追いかけていても上演時間中は「夏代」というキャラは何かしら主張して存在を伝えようとしてくる。計算で全て演技して動いてるというより、やっぱり憑依型の傾向があるのかな。

 

 

夏代がメインで歌う曲は2曲。10曲中2曲目のデル・シャノンRunaway』、5曲目のコニー・フランシス『Many Tears Ago』でした。英語歌詞な上に、特に『Many Tears Ago』の方は美月の様子なども気にしつつ戸惑いながらという演技を織り交ぜつつの歌唱でしたからかなり難しかったのではないかと思いました。だから、私から見ての今回の出演での一番のポイントはここだったかなと。

 

 

本編が終わってのエンディング。ガールズによるステージ、2曲。ここだけサイリウムやペンライトを振って 応援できると事前に告知があったので持っていったのですが、初見の時にはタイミングがわからず出せないまま終了。他の人に合わせるつもりでいたら周囲に全くいないんですもの。常連さんたちは手拍子はとても慣れているんですけどね。

2回目からは遠慮なく夏代のカラーである黄色を4本振りました。

 

 

シリーズの他の作品には様々なタイプのエピソードがあるみたいで、それぞれの出来にムラというのはあるのかもしれませんが、この『vol.7』は完成度も満足度も高い作品でしたし、機会があれば他も観てみたいと思わせてくれました。聖良ちゃんにもまた出演してほしいなと、そう思える良質の作品でした。

 

 

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さて、物販ではA班の台本(配役の名前記載、台本自体も演出の違いで部分的に班ごとに差異があるとの事)とロゴ入りのスカジャンを購入。

それとガチャチェキというのがありまして、1回500円でガチャを回してランダムでチェキが1枚買えるという物。ただ、ABCD全チーム分がシャッフルされて入ってるのでどれも好きな常連さんたちはともかく、私にとっては確率低くて。3回の観劇で4回運だめしして、ようやくA班のガールズ&ヒロシを引き当てました。(後で教えてもらったのですが、書かれてる文字は聖良ちゃんによるものだったとの事)

 

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今回も聖良ちゃん宛てにスタンド花を贈らせていただきました。

ちょっと裏話。実は今回の公演で全くそっくりなスタンド花が別のファンの方から別のキャストさんに届いてまして。今回初めてのお花屋さんに発注したのですが、同じお花屋さん、同じ予算、デザイン「おまかせ」で全く一緒のオーダーが納品時期も重なったためにこうなってしまったみたいですね。発注前に夏代の色に意識が向いてれば黄色中心でお願いしたと思うんですけどね。やっぱり次からは「おまかせ」ではなくきっちりイメージ考えようと思いました。

 

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そして今回も花の宛名札に聖良ちゃん直々にメッセージを書いていただいていました。本当にありがとうございました。

レイチェル・マクアダムス

個別にカテゴリー分けしているほど好きな女優さんです。

消されたヘッドライン』を観て「いい女優さんだなぁ」と感じ、『ホームズ』のアイリーン・アドラー役でお気に入りになり、以後は過去の出演作のDVDを買い集め、新作が封切られたらほぼ確実に観に行くようになりました。

現時点ではカナダ時代の作品とTVドラマ関係と日本で未公開の「Aloha」を除いては追いかける事ができています。

で、旧ブログの時に全出演作レビューをしようと思っていたのですが…「パッション」劇場鑑賞時を最後に更新が滞ってしまい、いつの間にか3年経過してしまいました。

それまでに一応は12作品をレビューしてたんですけどね。

まあ、新しいブログに移行するのをきっかけに再開しようとは思っていたのです。

いい機会なので最初から仕切りなおしてみようかなと。というわけで、一歩ずつゆっくりと更新していきたいと思います。

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『ホット・チック』(2002年)

ミーン・ガールズ』(2004年)

きみに読む物語』(2004年)

『ウェディング・クラッシャーズ』(2005年)

パニック・フライト』(2005年)

『幸せのポートレート』(2005年)

あぁ、結婚生活』(2007年)

『それぞれの空に』(2008年)

消されたヘッドライン』(2009年)

きみがぼくを見つけた日』(2009年)

シャーロック・ホームズ』(2009年)

恋とニュースのつくり方』(2010年)

ミッドナイト・イン・パリ』(2011年)

シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』(2011年)

『君への誓い』(2012年)

『パッション』(2012年)

トゥ・ザ・ワンダー』(2012年)

アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜』(2013年)

誰よりも狙われた男』(2014年)

『リトルプリンス 星の王子さまと私』(2015年)

スポットライト 世紀のスクープ』(2015年)

以上作品に加えて今月に『サウスポー』のDVD&BDがリリース、来月に出演作『ドクター・ストレンジ』と『誰のせいでもない』が劇場公開。軽く20作品を超えててレビューも大変だなーとは思いつつ、少しずつ再視聴して記事を書いていきたいと思います。

『ホス探へようこそ ~ザ・セカンド/アンチ・アレス~』

記事を更新するのがかなり遅れてしまいました。ちょっと後半に作品に対して厳しい事も書いてます。ご了承ください。

 

山下聖良ちゃんの出演するミュージカル『ホス探へようこそ〜ザ・セカンド/アンチ・アレス〜』を観てきました。8月24日の初日と、26日ソワレ、28日の千秋楽で3回。場所は前作『ファースト』の時と同じ横浜のO-SITE。

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『ファースト』の続編としての2作目、次回公演の『サード』で原作部分は完結、今年2月の舞台オリジナルエピソード『The Last Valentine』の再演が予定されています。(当初は12月に予定されていた『サード』が延期で時期未定、来年2月の『The Last Valentine』も現時点ではどうなるかわかっていません。)

 

公演後ですので、今回も聖良ちゃんの演じた役についてのネタバレがありますのでご注意を。

 

サブタイトルに「アンチ・アレス」と付いていますが、これは今回から登場するライバル店。明智のライバルホストである黒月とその仲間のホストたちが一気に登場。冒頭から「明智の裏切り」「許さない」「宣戦布告」と重要な事をほのめかしてはいますが、実際には今回は顔見せに少し毛の生えた程度、ストーリー上で核心に触れてくるのは『サード』までおあづけになります。

 

 

オープニングで前回と同じく忍がレディー・キラーに加わるまでを描き、本編は今回も短編3本のオムニバスとなります。

1本目は前作でも少し話題に出た忍の実家の話、彼が実家を出た理由とその解決。

前作で華子さんを演じた田代さやかさんが忍の亡き実母の真美役(原作では登場しない舞台オリジナルですね。もちろん故人なので実体ではなく幽霊というか霊体という感じ)、同じく前作で理恵子さんを演じた山本美紀子さんが義母の響子役。

忍(行)が真美の残した謎を解明し、響子との関係性の回復という流れ。

このパートはタンゴや子守唄などミュージカル要素も印象に残ります。

 

 

2本目は明智の妹で高校教師の優奈が登場、演じるのは『The Last Valentine』でも出演していた河東杏樹さん。明智とお互いにシスコンブラコンという関係なのですが、その辺も含めて描写不足で、『セカンド』の主要女性キャラの中では一番印象が薄くなってしまった感があります。このキャラは『サード』でも登場するので挽回に期待したいところです。

そして優奈が探しているのが行方不明となった女生徒の平口美奈子ちゃん。聖良ちゃんが今回演じるのはこの美奈子ちゃんです。

地味な女子高生の美奈子ちゃんが街中で自分を褒めてくれたアンチ・アレスのホスト榊にのぼせ上がってしまい、けれど未成年なのでホストクラブには通えない、その想いを榊に利用され、知らずに覚せい剤の売人にされてしまうという流れ。

公表されている美奈子ちゃんのビジュアルは制服におさげ眼鏡という地味な姿なのですが、実際にはオープニングと写真画像でしかその姿は登場せず(カーテンコールでは眼鏡なし制服)、本編では素性を隠してラーメン屋でバイトしてるため私服の上に調理白衣にバンダナで眼鏡なしという姿。公式ビジュアルはフェイクだったわけですね。これに関しては原作を読んでいれば予想できるのですが。

 

さて、美奈子ちゃん。ぶっちゃけるとキャラの印象としては『ファースト』のユキちゃんに負けると思います。今回は持ち歌もありませんし。情念や行動の面からも薄い。

その一方で、ラーメン屋バイトでの生き生きとした演技、真相を突きつけられて退場するまでの刻々と変化する表情の妙。そうした部分がユキちゃんと比較してかなりはっきりと出ていたと思います。実際に聖良ちゃんの事を言及している感想ツイートなどを幾つか目にしましたが、表情の良さを挙げている人が何人もいましたね。

そうでしょう、そうでしょう。聖良ちゃんのファンになった初期から私は彼女の表情の演技の素晴らしさを主張していますが、やっぱりその魅力は伝わるんですよね。

表情だけではなく、舞台上での立ち回りとか指先もなかなかに細かい演技をしていて役へのこだわりを感じました。

キャラの印象が薄いというのは動機づけの説明がセリフとそれに合わせた美奈子ちゃんの表情だけで表現されているからで、ここをしっかり回想シーンで再現して描き込んでいたらまた違ったのでしょうけど。ただそれには場面転換と衣装着替えが必要なので演出も難しいのかもしれません。

 

そして3本目。時雨の固定客であるゴス系の客たち。その中で唯一名前が明らかになっている麻耶を演じるのは『ファースト』でもえ役だった真島なおみさん。その仲間のゴス客たちは役名はありませんが女性キャスト全員で演じています。

このパートは序盤から時雨の元に続けて送られてきた3枚のタロットカードの謎解き。その真相である麻耶の婚姻&懐妊祝いのパーティ。ゴス客たちによるドール的なダンス、榊役の石田達成さんがこちらではピエロ役として登場してマジック系のパフォーマンスを披露、かなり観応えのある派手なパートでした。

聖良ちゃんはここでは目元をマスクで隠し、ステッキを持った女性役。セリフこそ無いものの、仲間やホストとの絡み、ホワイトレディを美味しそうに飲み干す姿(ホワイトレディは度数も高いカクテルなので、あれを一気飲みできるなんてどれだけ酒豪なのかとw)、ステッキを振って曲スタートのきっかけ役、ピエロに対してのリアクションなどかなりあちこちで目立ってましたね。ゴス客全員による「タロットカードPart2」という曲では1フレーズが聖良ちゃん担当でした。そしてもちろんダンス。

正直言ってファンとしての新しい発見性としては美奈子ちゃん役よりもこちらのパートの方が比重が大きかったとも思えます。

聖良ちゃんは背も高めでスラッとスタイルも良いのでこういうゴス服が見栄えしますね。しかも不思議ちゃんっぽい雰囲気も出ていて、とても良かったです。

 

アフターイベントとしてはトーク&ソングショーこそ観られませんでしたが、初日舞台挨拶&撮影会、握手会、千秋楽挨拶で聖良ちゃんを堪能しました。特に千秋楽挨拶で感じたのですが、他のキャストさんのコメント時にもけっこう反応して表情コロコロ変わったり身体が動いてたり隣の山本美紀子さんとちょこちょこ会話してたり、ながめてて楽しかったです。素の時のリアクションやアドリブ面の柔軟性なんかも魅力なんですよね。なかなかそれを観られる機会も限られているんですが。

 

 

 

 

『ホス探へようこそ〜ザ・セカンド/アンチ・アレス〜』、正直言いますと私はあまり出来の良い舞台作品だとは思いませんでした。

追加された楽曲は良かったと思います。

随時タロットカードを投入した事で全体的な筋ができてはいましたが、結局のところは短編3本が独立してしまった構成。サブタイトルにも掲げられたアンチ・アレスの面々も美奈子ちゃんの事件にこそ間接的には関わってきましたが顔見せで終わってしまった感。黒月役の林野さんはとても存在感あってレディーキラー側の主役たちを食ってしまうほどの迫力があったんですけどね。

 

 

あとは、これ、私の好みから外れただけという事なんでしょうけど、演出面でなんとなくダメでした。まず、過去の戻る演出。場面転換ではなく時間を巻き戻す演出をしているところ。(聖良ちゃんのクルクル回る姿を観れたのは美味しかったですが)それの条件がアドリブというかホスト役のキャストさんによる一発芸ってところ。

その辺りでキャストさんの素の面が出てきてる点。時雨のキャラもやりすぎ感がありました。竜胆の「にゃん」にも抵抗感。乙洲のゴスとヴィジュアル系の違いのくだりもちょっと。

まあね、メイン客層(男性キャストファンの女性客)が楽しんでいるならそれが最適解なので私の受けた印象からの感想は雑音なのでしょうけれど。

観客の笑いを誘う場面も多くはそういう感じでほとんど男性キャストでしたし(女性キャストでは真美さんとゴス娘たちでちょっとあったくらい)、そういう作劇なんだというのは理解してます。

実際、作風としては『ファースト』と比較してもかなりエンタメ方向に振ってきてましたし、観客を楽しませようという意気込みは感じました。

私の好みとしての演劇は、キャストさんにはきっちり役を演じきってほしい、そのための役作りにこだわってほしいので、キャストさん自身が役を超えて前面に出てしまったりメタな演出は抵抗あるのです。同じような理由で、客席いじりとか、観客側も曲に合わせて一緒に手振りするというのは私が演劇に求めてる物とは違うなと(私もちゃんと振ったけど)。役の上でアイドルという設定で、ライブを舞台上で再現という演出ならまた話は別なんですけど、ホストはアイドルじゃないしライブ開催してるわけでもないからなあ。現実のホストクラブに行った事ないから、実際にそういうステージイベントやってるかどうかも知らないで言ってますけど。

アフターイベントを充実させるってのもリピーターを増やす手段としてなんだろうけど、ソングショーとかは違う気がするんですよね(聖良ちゃん出演なら観たいけどさ)。稽古は全力で臨んでいるのでしょうけど、アフターと分散している配分を本編に全部注いでほしいですし、その分で本編の脚本の密度を濃くしてほしかったなと。

でも、こういうのって2.5次元系の舞台ではよくあるパターンみたいなんですよね。だからそういう物なんだろうなと受け入れてはいるのですが。好みか否かってのはやっぱり大きいので、続編に聖良ちゃんが出演しない場合は私は観に行く事は無いだろうなと。

2.5次元系舞台って、小耳に挟んだ話では今年だけで100タイトル以上あるらしいですし、興行的にも観客のキャパを超えてしまってるようにも思えるのですよね。一部の有力タイトルだけが成功して、多くのタイトルは綱渡り状態。

演劇に歌にダンスにと美味しいとこ取りに思えて、実質はそれぞれに特化した舞台に比べればどうしても見劣りしてしまう感があって。いろいろ詰め込んだ分、それぞれのレベルが中途半端に感じてしまいました。(規模の違いもありますから単純に比較はできませんが、私個人の舞台作品としての評価は『雪の女王』の方が上です)

『ホス探 サード』もどういう理由で公演延期になったかは想像の域を出ませんが、公演を継続していくのは難しいのかなと。

『ファースト』の時と比べて本編以外でも、アンケート用紙を用意したりパンフの内容や文字が良くなったり改善されている点も幾つかあって運営側も続ける気はあったのでしょうけどね。結局のところ観客を動員できなければ興行は維持できないですからね。

『サード』に聖良ちゃんが続投するなら深雪というキャラが美味しい役で、ぜひ彼女に演じてほしいと思っていたので期待してたのですが。(仮に1月に『サード』があるとしたら『プリパラ』があるから聖良ちゃんは無理だし…)

聖良ちゃん本人はこの作品を好きだというのはものすごく伝わってくるので続投できるなら応援したいのですけどね、どうなんでしょう。

 

 

 

 

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さて。美奈子ちゃん。右側の大きいのがパンフ。左側下、左と真ん中がチケット予約ランダム特典(ロゴありと無しの2パターン)、右の横向きがリピーター特典3回分。それより上の8枚が販売ブロマイド4枚セット×2種。右側の小さいサイズはトレカ2種(34種ランダム)とレア封入(聞いた話では公演各回でキャストさん1人1枚封入されたとか。つまり聖良ちゃん全8枚中5枚を私が集めちゃった事に)のサイン入りです。

実は予約ランダムもトレカも私自身では1枚も出してません。『ファースト』の時に面識のあった方が私が聖良ちゃんファンだという事を憶えてくれていたり、他のキャストさんファンの皆さんに声をかけていただいてご好意で譲っていただけました。本当にありがとうございました。

 

そう言えば、このブロマイドなどでキャストさんたちはタロットカードを持っているのだけど聖良ちゃんは「Strength(力)」、これって聖良ちゃん自身が選んだのかどうなのか? 何か意味が込められているのか? 握手会の時にでも本人に聞いてみればよかった。

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こちらは響子さん。聖良ちゃんと同じ劇団ひまわり組の山本美紀子さん。予約ランダム特典のロゴありと無し、1枚は交換、1枚は自分で。サイン入りトレカも自分で引き当てました。彼女は来年1月のミュージカル『プリパラ』でも聖良ちゃんと共演されますね。

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今回も聖良ちゃん宛てにスタンド花を贈らせていただきました。

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そして今回も花の宛名札にメッセージを書いていただいてました。ありがとうございます。

『ホス探へようこそ ~ザ・ファースト~』

山下聖良ちゃんの出演するミュージカル『ホス探へようこそ ~ザ・ファースト~』を観てきました。6月22日の初日と、26日千秋楽のマチソワの3回。場所は横浜のO-SITE。

聖良ちゃんの演じた役についてネタバレがありますのでご注意を。

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原作は立野真琴さんの少女マンガで、今年2月に『The Last Valentine』というエピソードが上演され、そちらが好評だったためにシリーズ化。今回は誕生編となる『ファースト』、今後『セカンド』『サード』と続き、来年2月に『The Last Valentine』の再演となる予定のようです。

 

物語としては、主人公の小林少年が探偵に憧れて明智探偵事務所に。しかし探偵だけでは生活できないので夜はホストを副業に…と言うか、むしろホストの方がメイン。探偵の方の仕事も浮気調査のような物ばかりで、ホストクラブのお客さんたちが主な依頼主。そういう設定です。

 

今回の『ファースト』は誕生編という事で、嫌々ながら始めたホストという仕事を、小林君がホストと同じくらい好きになるまでを描きます。実際には独立した3つの短編をつなげた構成になりますね。

 

聖良ちゃんの役はユキ。ストーカーに悩んで仕事を依頼しに来た理恵子の同僚で親友役。ストーリー上では2番目のエピソードのみに出演です。今回は地毛を金髪にしているので今までとは印象もガラッと変わりますね。来ている衣装も身体のラインが出る系なのでレア感があって新鮮でした。

さて、ユキちゃん。ぶっちゃけると、ストーカーの犯人でした。

初日終演後の握手会の時に聖良ちゃんに「犯人ってわかりました?」と聞かれたのですが、このエピソードの登場人物が少なすぎるので他に怪しいキャラがいないんですよね。なので怪しい男に変装している場面も、体格などもヒントになりましたがすぐに聖良ちゃんだとわかりました。

「困ってる理恵子が自分に頼ってくるのが気持ちよくて」というのが犯行の動機でしたが、一方では理恵子の事を好きなのも本当だと思うのですよね。魔除けのお守りを理恵子に渡す事も、後で語られる「自分の中の魔を祓いたかった」につながりますし。その辺りのユキちゃんの二面性が短い出演時間の中でもしっかりと伝わってきたと思います。

その犯行を「誰かに止めてほしかった」と語られますが、真相が明らかにされていく場面でのユキちゃんの表情。戸惑い、不安、そこからあきらめと、少し笑顔が浮かんでくる。こういう演技が聖良ちゃんは本当に上手くて魅力的です。私が聖良ちゃんのファンになった初期から表情の魅力はずっと主張してきましたが、やっぱり改めて実感します。

そしてミュージカルですから歌もあります。真相が明かされた後、理恵子と2人で『ビリーブ』という曲。聖良ちゃんの歌声が聴こえてくると、その声の張りと伸びに聴き惚れました。ファンのひいき目も入ってるとは思うんですが、他の出演者のみなさんと比べてもかなり上位の上手さなんじゃないかと。

それと、女性出演者全員によるバーレスクダンスにもユキちゃんは登場します。これもセクシーで扇情的でとても良かったですね。こういう聖良ちゃん、なかなか他では観る事ができません。初日の席では他の出演者の陰に隠れてしまってあまりよく観れなかったのですが、千秋楽マチソワではほぼ正面の位置からバッチリ堪能しました。

 

他には初日終演後に初日挨拶と、舞台上の集合写真を撮影できる写メ会、物販購入特典の握手会。千秋楽マチネ後の歌謡ショー。千秋楽ソワレ後の最終挨拶で聖良ちゃん充しました。

 

さて、今回のような舞台、メインキャストたちが男性で観客層の主流が女性客、こういう場合の女性キャラって余剰な気がするのですよね。観客の興味外と言うか。ましてメインキャストと恋愛的な展開がなされたりするとかなり視線が痛く刺さる事になって演技がやりにくいんじゃないかと思ったりもします。

でも実際に観てみると男性キャストとはそれほどからまないですし、理恵子との関係だけで完結してるので女性客受けも良かったんじゃないかなと思いました。女性キャラは何人もいますが、印象白紙状態でどのキャラを聖良ちゃんに演じてほしいかと考えたら、やっぱりユキちゃんという役が一番美味しい気がします。

 

さて、この『ホス探へようこそ ~ザ・ファースト~』、私は聖良ちゃんの出演する部分だけで十分以上に満足しましたし、作品全体としても楽しかったのは確かなのです。私が女性だったらもっと男性キャストの良さを堪能できたかもしれませんが、同性でも魅力は感じました。

ただ、以前にミュージカル座の『ロイヤルホストクラブ』という作品を観ているのでどうしても自分の中で比較してしまう気持ちがつきまといまして。

ミュージカル要素、ダンスパート、出演者、舞台セットの豪華さ、ホストクラブとホストとお客さんたちの描写、何よりストーリーの巧みさ。そうしたあれこれがどうしてもこの作品は見劣りしてしまうなと。

『ホス探』はまず探偵部分が弱いんですよね。事件の小ささは仕方ないとしても、この3つの謎を解決した先に小林くんが探偵とホストを両方同じくらいに好きになるって展開、そこに説得力を持たせるにはストーリーが弱いと思うんですよ。「誕生編」だから軽くて、続編で次第に盛り上がっていって『The Last Valentine』は大きな山になるのだろうとは思いますが。

それと短編3つがほぼ独立してるのが。一応最初と最後に華子さんが出るとは言っても。

これ、せっかく舞台になってるのだから3つの話を前後に干渉させても良いんじゃないかなと思います。ちょっとでいいから3つ目の伏線を最初から出すとか。ユキちゃんのその後を最後にちょっとだけでも描写するとか。その辺が弱いと思うんですよね。

それと、コミカルな要素のほとんどが瞬間的に笑いを誘うドタバタ系かビジュアル面の物になっていて、そこがもったいないかなと。その辺をしっかり作るのは難しいとは思うし、観客の主流がそれを望んでいるならそれも方向性だとは思うけど。

 

さて、ユキちゃんは犯人として退場してしまいました。原作はまだ読んでいないので、その後が描かれているかはわかりませんが、普通に考えたらもうユキちゃんの登場は無いのかなと。舞台なのだからいくらでも脚色して何らかの形で登場させる事は可能だとは思いますけど。理恵子と和解させて、またお客さんとして来店するなど。

でも、たぶんユキちゃんの再登場は無いなと。他の役を演じる形で聖良ちゃんの続投はあるかな? 個人的な印象ではもう続編への出演の可能性は低いような気がします。

 

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ユキちゃん。左側の大きいのがパンフ。右側が物販のブロマイドセット4枚と、左下の口元にバラのがリピーター特典3回分。(ちなみにリピーター6回で大きいサイズのブロマイド、8回全通で聖良ちゃんとの2ショットチェキが撮れました。劇ドリを切り捨てていたとしても5回しか行けず断念。チケット代の問題もあるけど、仕事あると平日含めて8回ってかなりハードル高いですよねー…)

左側の小さいのがトレーディングカード。主要キャラ12人×2種と直筆サイン入りのレアがランダムで1枚という物。他のお客さんのご厚意で譲っていただけました。

これらの写真と違って、実際の聖良ちゃんの金髪はもっと黄色いです。

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今回も聖良ちゃん宛てにスタンド花を贈らせていただきました。時期的にもピッタリだったので、劇団ひまわりに合わせてひまわりだけで華やかに作ってもらいました。

それと誰よりも聖良ちゃんを応援しているという意味で、ひまわりの花言葉「あなただけを見つめる」も込めて。

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お返しに、スタンド花の宛て札に聖良ちゃんからのメッセージとサインをいただきました。ありがとうございました。

 

『ホス探へようこそ』の原作、聖良ちゃんも読んで好きになったとの事なので、ファンとしては私もいずれはきちんと読みたいなと思います。

『ユニット・ボーカルフェスティバルVol.3 2016 Summer』

山下聖良ちゃんの所属する劇団ひまわりの主催する『ユニフェス』。そこに聖良ちゃんが出演するという事で、5月27日と29日に観に行ってきました。

会場は劇団ひまわりの事務所に隣接するシアター代官山。

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このイベントは劇団ひまわりに所属する人たちがユニットを組んで、自分たちで選曲、振付、衣装、小道具などを選んで演目をゼロから作りだしていくという趣旨ですね。

小さい子から成人まで出演者の年齢層は幅広く、それぞれのパフォーマンスもバラエティに富んでいて、楽しいイベントでした。

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聖良ちゃんは平山沙絵ちゃんとの2人ユニット「ロマンスクール」での出演。2人は昨年秋の舞台「雪の女王−あなたに伝えたい−」のB班とBSP班でそれぞれカレン役を演じていました。

「ロマンスクール」の演目は「セーラームーン」のミュージカルを再現するという物。聖良ちゃんがうさぎ、沙絵ちゃんが亜美ちゃん。亜美ちゃんの留学、未来へ向けての気持ち、2人の絆、そういったテーマを織り込んでの約10分。歌にダンスに演技にと密度の濃いパフォーマンスでした。

沙絵ちゃんのステージは初めて観たのですが良かったですね。「雪の女王」の時に観ておけばと今更ながら残念です。

普段はそれぞれ別のお仕事ですし、内容自体もそうそう他では観る事のできない物なので、また今後のユニフェスにも2人で出演してほしいところです。

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 物販で「ロマンスクール」のブロマイドを全種購入。2ショット、聖良ちゃんピン、沙絵ちゃんピンでそれぞれ3種ずつでした。

『Juliet』

山下聖良ちゃんが出演する舞台、劇団空間演人プロデュース「Juliet」A班を両国のエアースタジオで4月27日、30日、5月2日と観てきました。初日、中日、千秋楽です。

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何年も何度も繰り返し上演されている作品なのですが、思いっきりネタバレで書きますのでご注意を

 

真っ暗の中にナレーションが流れ(実はここでこの作品の重要な真相が語られている)、灯りが点くとそこは高校の演劇部。部員たちが「ロミオとジュリエット」の稽古をしている。

聖良ちゃん演じるのは彩。

ここで部員たちの個性が描かれる。ロミオ役の雄太とジュリエット役の彩が実際に恋人同士で、二人のキスシーンが話題となり、そして稽古が終わって解散。

 

暗転して彩のナレーション。数年後、彩と雄太が結婚している。だが、そこに不穏な雰囲気が流れ…。

再開する彩と元部員達。彩の元に雄太とジュリエットの結婚招待状という気味の悪い物が届き、その事について相談する。

そして、高校時代の回想シーンに違和感を覚え、あの場にもう一人いた事を思い出す彩。部室の片隅に誰かの存在感。

その人物について議論する部員たち。そこに雄太もやってきて、そして今まで登場しなかった女性「恵美」も現れる。

緊迫する舞台上。「恵美」が実は本当の彩で、聖良ちゃん演じる彩は実は本当は恵美だった事が明かされる。自分を彩だと思いこんでしまった悲劇。

 

一転、この後の回想シーンでは冒頭と同じ「ロミオとジュリエット」の稽古なのですが、本当の彩役として福富ゆきさんがジュリエットを演じています。聖良ちゃんは部室の片隅から二人を辛そうに見つめ、プロンプ役務めている恵美。

雄太の事が好きな恵美。彼に恋人がいるのが辛い。だからこそ二人がロミオとジュリエット役を演じる事に苦しむ。自分ならもっと上手くジュリエットを演じる事ができる。彩なんかよりも自分の方が。そういう想いがひしひしと伝わってきます。

 

暗転してまた現代に戻って。どうしても変えられない運命。気持ちが抑えきれず、ナイフを持ち出し雄太への想いに殉じる恵美。

 

ラストは智子と網代がやりきれない表情で会話して終幕。

 

ドタバタ感のある稽古シーンから始まって、観客の気持ちを掴んでから一転してミステリー感漂う不穏な空気。高校時代と成人後を交互に描く演出。

成人後もコミカルな会話が続きますが、これは真相を知っていたみんなが恵美の心を刺激しないように外堀から攻めていた事が繰り返し観ているとわかります。

コミカルとシリアス、喜劇と思わせて悲劇。冒頭で「ロミオとジュリエット」を最初は喜劇だったと語る事が、終幕後ずっと心に余韻を残しました。

繰り返し再演されている事が納得できる、とてもよくできた観応えのある作品だと思います。

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さて、聖良ちゃんの演じる恵美(彩)、実は上演前にロビーでもらえるチラシに役名が記載されているんですね(笑)。私、ネタバレだとは露ほども思わず、初回を観る前にこれで聖良ちゃんの役名をチェックしてしまいまして…。なので、冒頭の稽古シーンで「あれ…?」と違和感が。

 

全員が高校生と社会人の演じ分け。そして劇中劇としての「ロミオとジュリエット」を演じる3人。出演者にとって難しくて楽しくてやりがいのある舞台だったと思います。

 

聖良ちゃんはさらに高校生の時も彩と恵美の演じ分けもあって、ジュリエットも入れると実質5役なのですよね。

高校生彩の時の楽しそうな幸せそうな演技。明るくて。自分たちの事が話題になってるのを飲み物を口に含みながら「ん?」と気にしてる表情とか、バナナを食べてる時とかメッチャ可愛い。

成人彩の翳りのある不安そうな表情。

そして恵美。高校生の時の胸が張り裂けそうな演技。さっきまで彩として演じてた回想とのギャップが強い印象を訴えてきます。

聖良彩のジュリエットの演技が上手かった分(これも恵美自身が捏造した回想なので、実際の恵美の演技が上手いのかは不明なんですよね)、拙い福富彩のジュリエットの演技も演出上で重要ですね。これがあるから余計に恵美のやりきれなさに深みが加わります。

 

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私の観てきた限り、聖良ちゃんは真っ直ぐなキャラを演じてきた傾向にあるので、今作品の様な変化球…精神的に追い詰められてサイコ化、そして自殺という役は新鮮でした。本当に観て良かったと思える舞台でした。ファンとしての喜び。