Amazonから『アイアンマン』のDVDが届いた。マスク型のDVDケース付きもあったのだが、邪魔になりそうだったので私はスリーブ付きの通常版をチョイス。とは言え、このスリーブ自体はリバーシブルジャケットと同じデザインなのだが。
左側にあるのは箱○の北米版ソフト。昨年秋に購入したのだけど、1面しかプレイしてないや。ゲーム進行に合わせてスーツをパワーアップできるし、そこそこ爽快感はあるし。そつなく出来ているのではないかと。ちゃんとクリアしなきゃな…。
で、映画版。原作は全く知らず、せいぜいDECOのアーケードゲームカプコンのマブカプの中でのみの知識しか無い。それでも劇場で興奮しまくった。特撮ヒーローマニア心をガンガンと刺激してくる。顔はノッペリとしているし、カラーリングは赤金だし、全体的なシルエットも武骨。どう贔屓目に見てもダサいのだけど、動くとカッコイイのだ。出撃前のキンキラキンも良いけど、銃痕や擦過傷、塗装剥げが全身を覆った状態は最高だ。この作品を観てから箱○フレンド用のアイコンにアイアンマンを使い続けているくらい、好きになった。主役のロバート・ダウニーJr.も、この作品と『トロピック・サンダー』で私の中で好印象。グウィネス・パルトロウの秘書も、いいキャラクターだな。


アイアンマンは特殊能力を得たタイプのヒーローではなく、基本は生身の人間。溢れる資金と天才的頭脳で特殊装備を開発したという点で、バットマンと似ている。ただし、その作風は正反対だ。
バットマンブルース・ウェインは悪人であろうと人を殺さず、それを貫く結果、『トライガン』のヴァッシュの様に自分の身体は傷だらけになっていく。
一方でアイアンマンのトニー・スタークは悪人を殺しまくる。MARK1でテロ組織のアジトから脱出する時も、鉄板を破れる怪力で人間を殴るは、火炎放射で焼き尽くすは。民間人を人質にされた時など、テロリストたちだけをロックオンして射殺。放蕩生活に関しても、ブルースがバットマンのカモフラージュの意味が強いのに対し、トニーは本気で楽しんでいる感じ。


さて、DVDでは日本語版音声で本編と、未公開シーンを観た。ボーナスディスクの方はギャラリーをちょこっと見ただけ。オーディオコメンタリー関係は無し。
トニーの声は藤原啓治。一般的には『クレヨンしんちゃん』のひろしなのだろうけど、私的には『エウレカセブン』のホランド。ロバートとは声の質が違うけど、キャラのイメージには合っていると思う。
テロ組織による拉致と脱出。MARK2の開発と飛翔感。MARK3による出撃と、F22との空中戦。そしてラストバトルと。作品としては「誕生編」だし、ラストバトルがあっさりしている感があるけど、飽きない作りになっていると思う。それはヒーロー好きだからの感想かな。2時間超えなので、合わない人にはキツイかも。
続編が予定されているけど、敵役って言われていたミッキー・ロークは降りたんだっけか? 今作の敵であるアイアンモンガー、ラフ画ではクリムゾンダイナモって表記がされている。クリムゾンダイナモは続編の敵なので、企画段階で変更が加えられたのかな?
ラストシーン。トニーの衝撃的なセリフの後に流れる曲はブラックサバスの『アイアンマン』ってのもシャレてる。この曲は『ギターヒーロー3』に使用されている『パラノイド』が収録されているアルバム『パラノイド』で聴けます。
で、エンドロールの後、サミュエル・L・ジャクソンが登場。「アベンジャーズ」に誘いに来る。
この「アベンジャーズ」はマーヴルのクロスオーバー展開で、DECOのゲームもこれだった。私は観てないけど、先に公開された『インクレディブル・ハルク』にもトニー・スタークがちょこっと出ているらしいし、『キャプテンアメリカ』も映画予定があるそうだ。最終的に2011年の『アベンジャーズ』映画公開と。なかなか楽しみであります。