「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」

『アイアンマン』を観てロバート・ダウニーJr.(以下RDJ)が気になりかけていた頃に目にした予告編。え?このキャラ、RDJなの?
主役3人の中でジャック・ブラックが濃いキャラだろうなと思っていたら、実際は一番地味だったなぁ。
とりあえずコメディを堪能したいので吹き替え版でDVD観賞。
物語は架空の映画の舞台裏。有名俳優3人を起用してベトナム戦争映画を企画するも撮影が大幅に遅れ、予算も超過気味。このままでは赤字だから何とかしろとプロデューサー。そこでハンディカムによるライブ映像風に路線変更。主役たちを実際にジャングル行軍させてリアリティを出そうと。しかしそこは麻薬組織のテリトリーだった。彼らを刺激してしまい臨戦態勢に突入するも所持しているのは撮影用の武器のみ…。
パロディ満載のおバカコメディなので、軽い姿勢で楽しめる作品ですな。でもロケーションはヘリによる空撮から始まって素晴らしいし、ちょっと泣き所もあり、ジーンとくるセリフもあり。グロいシーンは作り物っぽさが強くてグロに感じない。まぁ、わざとなんだけど。
RDJは演技と役作りにこだわる俳優役。本人はオーストラリア人で、手術で肌の色を変えて黒人役を演じるという設定。本人は完璧に黒人を演じているつもりなんだけど、偏見と人種差別に塗り固められた黒人像だったり。
映画の原作者役の元軍人はニック・ノルティ。そして何をおいてもトム・クルーズ。確かカメオだったはずなのに、やたら目立ってエンドロールで踊りまくってます。私は最初は誰だか気付かなくて、横顔の額から鼻のラインを見てトムだと。私は、トムの演じたキャラが一番好きかも。
いやぁ、何度観ても最高ですわ。戦争物でコメディでブラックジョーク満載という時点で人を選ぶ作品ですけどね。それと、笑いの質も日本の感性とはズレがありますので、爆笑できるタイプではないなぁ。


実は、商品仕様がとても謎。ブルーレイ版も同時発売なのだけど、最初に広告を見た時に逆じゃないかと思ったくらい。
DVD版は劇場公開版より13分長いディレクターズカット版。BD版は劇場公開版。
オーディオコメンタリーはDVD版が2種に対しBD版が1種で1部カットあり。
映像特典はDVD版が160分に対しBD版は72分。
これだけ差をつけられた上でBD版の方が高い。
元々DVD版購入の自分にはうれしい事だけど、販売元は何がしたいのか意味不明。これじゃBD版を買う理由無いじゃん。
本編を字幕と吹き替え、それにコメンタリーも観て、映像特典も楽しむと軽く10時間超え。コストパフォーマンス高過ぎ。レンタルで借りて、気に入ったらDVD購入をオススメします。