ってな訳で、朝一で観てきて帰宅したばかりです。
客層は中年〜初老層ばかり。昔から好きな人ばかりなんだろうなぁと。でも映像・音響面は今風なので、年配の方は観てて疲れたかもしれませんね。
スターオーシャン4』の時にちょろっと書いたと思いますが、私はTOS…所謂カーク達の最初のTVシリーズと、そこから派生した映画6本は観ています。TNGは途中で挫折。それ以外のDS9ヴォイジャー等は一切観ていません。『ガンダム』に例えればガチガチのファースト至上主義者と言いますか。ちなみに好きなのはTV版では『ノーマッド』、映画版では『カーンの逆襲』です。
ですから、この作品のスチールを見た時には新キャストを微妙に感じていたのですけどね。実際に動いている所を観ると、かなりオリジナルの雰囲気を感じます。カークもマッコイもスコッティも、彼らの若い時だと思って見れば普通に受け入れられます。ウフーラが別人ぽく感じたのと、チェコフの特徴が誇張されすぎだと感じた位ですかね。
スポックも概ねオリジナルそっくりに感じたのですが、ある種の行動に関しては違和感。
コバヤシマルや、パイク艦長や、カークの兄や、旧作からネタを色々と拾ってきているのは嬉しいですね。一方で意図的にオリジナルとは変えていってる部分も多いです。まぁ、普通に「エピソード0」の位置付け作品では無かったですね。
最後までイメージとの齟齬を感じたのはロミュラン人のデザインでした。これだけは唯一改変しちゃダメだと思うんだよな。
まあね、私はワクワクを維持して楽しめて観れたけれど、旧作に思い入れのある人には受け入れ難い作品かもしれません。けれど一方で、旧作を知らない、思い入れの無い人に楽しめるかと言うと…世界観や種族やキャラクターの知識を観る側が理解しているのを前提に作っている様な作品ですからね。そう考えると微妙な位置にある作品だと思う訳です。
それから、大画面でエンタープライズの美しい姿を堪能できるのは良かったなぁ。
ネタ的な話としては、バーでカークとウフーラに挟まれて座っていた異星人。どことなくロン・パールマンに見えたのは私だけ?


とにかく私は楽しめました。けれど、旧作を知っている事による「お祭り」効果も含まれていますので、作品単体だと10点評価で7点行くかどうかと言う感じでしょうか。ただ、この作品は人によっては9点行くかもしれないし、2点まで落ちるかもしれない。そんな好き嫌いの激しい作品だと思います。
まぁ、日本では一般人は絶対観ないだろうな…