「ヤッターマン」


3週間前に届いてました、実写版『ヤッターマン』DVDてんこ盛り3枚組。特典も全て観賞するのに日数がかかってしまいました。
とりあえず、劇場での観賞時のレビューは↓をご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/dyna_red/20090313


劇場で一度観ているので、今回は画面の細かい部分をチェックしながら本編を観賞。
例えば、高田玩具店ガレージで、背後の製図板にヤッターアンコウの図面がさりげなく貼ってあったりとか。
メリーDOROのシーンでウエディングドレスを買い求める客の中に、たかはし智秋が素顔で出ているのを発見したりとか。
でも、どくろ鮨店内のシーンで、どくろ四十八手図の醤油入れは画面では確認できなかったなぁ。
それから、何と言ってもボヤッキーの顔芸を堪能できました。
とにかく、十分に満足できた内容でしたね。


ディスク2はビジュアルコメンタリー。三池監督、1号役の櫻井君、ボヤッキー役の生瀬さんが本編を観てのコメンタリーなのですが、画面はその三人を映しているという物。時々撮影に使った小道具やデザイン画を出してきたり、ドロンジョ役の深田恭子から映像メッセージが入ったりと趣向をこらしているのですが、あまり効果的では無いですね。別の作品ですが、『アドレナリン』のヴィデオ・コメンタリーは本編の映像に別画面をインサートする形でメイキングを重ねたり、なかなか凝った事をしていたのですが。こちらは、う〜ん。主役の櫻井君がジャニーズなので、声オンリーではなく、彼自身のビジュアルを収録した方がファン層にキャッチーだったのかしら?


ディスク3はメイキングやら未公開やらスポットやらを収録して155分。こちらも結構見応えがありましたね。
ちょっと驚いたのはカンヌ映画祭用に作られたというプロモーション映像。三池監督って、そんなに海外に名前が通っているのか。まぁ、タランティーノと親交が深かったり(実際、タランティーノは三池監督の『オーディション』を絶賛しているし、『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』にも出演している。)、その繋がりでイーライ・ロス監督の『ホステル』にも三池監督が出演していたりする(エンドロールで確認できるのだが、三池監督の役名も「Takashi Miike」つまり本人になっている。この洒落が通じるのだから、やっぱり知名度はあるんだろうな)。


本編と合わせて、トータルで380分。まぁ、コメンタリーを音声にして、無駄に凝ったパッケージを普通にしていれば、もっとコストを下げられたとは思うので、思い入れが無ければ売価は高く感じるかもしれませんが。でも、同時期発売のDVD&ブルーレイの中ではかなり売れているみたいですな。
まぁ、これじゃない感は多少ただようものの、アニメの「ヤッターマン」が好きな人なら楽しめる作品ではないかと。
繰り返しになりますが、真の主役とも言える、ボヤッキー最高。