「アドレナリン2」「デス・リベンジ」


先日の『トランスポーター3』に続いて、立て続けにDVDがリリースされてます。
まずは『アドレナリン2:ハイボルテージ』。劇場観賞時のレビューはこの日の日記を御覧ください。
この手の作品が好きな人なら、何度観ても楽しめる作品ですな。劇場だと流して見過ごしてしまう遊びも、DVDなら繰り返し細かい部分を確認できるわけで。撮影方法も芸の細かい事を結構やっていて、メイキング映像で、実はチープで低予算な手法を駆使している事がわかります。とは言え、そのハッタリの効いたアクションは本格的で見応えがあります。
主演のジェイソン・ステイサムは、『トランスポーター3』でもそうだったように、スタントを極力使わずに自身でアクションを演じたがるのですが、この作品でも競馬場の駐車場での追跡シーンで、高所から連続で飛び降りるシチュエーションがありまして、この危険なシーンも本人だったのですな。ワイヤーを使っているとは言え、普通は避けるよなぁ。そんなムチャさに魅かれる訳なんですけどね。


『デス・リベンジ』、こちらは劇場未公開作品。こんなダサダサのタイトルですが、原題は『IN THE NAME OF THE KING:A DUNGEON SIEGE TALE』。どうやらゲームが原作との事です。
ジェイソン・ステイサムの役にはちゃんと名前もあるのですが、作品中は終始「ファーマー」と呼ばれています。ファーマー、つまり農夫なのですが。彼の住んでいる国にデミ・ヒューマン軍が侵攻してきます。息子を殺され、妻をさらわれたファーマーは復讐を誓います。ところが、実はファーマーは国王の落とし胤である事が判明し、王家の内紛とデミ・ヒューマンの双方を影から操っていた悪の魔導師の存在が明らかになります。
監督はウーヴェ・ボル。まぁ、微妙な作品ばかり撮ってきた監督というイメージしかないのですが、この作品も例に漏れず。正直言って、あまり面白くないですよね。
ロケーションなんかもそれなりに見栄えがするし、そこそこの予算も使っていると思うのですよ。やっぱり監督の力量なんだろうな。
敵のクリーチャーは、見てて安っぽく感じます。東映の特撮の、大量に生産された雑魚敵スーツって感じ。肌の質感が悪いんですな。
出演している俳優さんも、国王役がバート・レイノルズだったり、ファーマーを育てた老人がロン・パールマンだったり、無駄に…って言うか、中途半端に豪華です。
世界観も、20年くらい前だったらともかく、今だとミドルアースやリルガミンの劣化版にしか見えませんなぁ。
良かった所と言えば、ジェイソン・ステイサムのアクションくらいしか無いんだけど。それも他の作品と比較して特別に良いとは言い難いしな。
ファンならね、ファンなら。私はDVDを買っちゃってるんですが、あえて。