「シャッターアイランド」


初日、初回で観てきました。いやぁ…結構楽しみにしていたんですけどね。


物語は1954年。精神を病んだ犯罪者を収容する病院、絶海の孤島シャッターアイランド。そこから一人の女性患者が消失してしまう。その事件を操作するため、島を訪れたのが連邦保安官のテディとチャックだった…。


上映前に、「結末に関して観てない人に話さないでください」旨のテロップが流れるので、ネタバレはしたくないんですよ。でも、そうすると語れる事が全然無いんですな…。どうしましょ。
でも、こうしたテロップって逆効果だと思うんですよね。だって、こんな事言われると結末にドンデン返し的な展開が待っているって宣言しちゃってるのと同じじゃない。「ラスト5分に衝撃の〜」とかも。そういう事を知らないで観るからこそ衝撃的なのであって、始めから何かあるの前提で観てたら驚きなんて無いわな。
それに、この作品の宣材って、やたらと「謎解き」を煽ってるし。
でね、物語の冒頭。舞台設定とキャラの少しの会話でオチが予想できちゃったの。10〜20分くらいで確信。で、これを観たほとんどの観客が同じ様な予想をしたんじゃないでしょうかね。でも、まさかそんな、よくあるパターンじゃないだろうとは思いますよ。そしたら、予想通りだったと。
いやね、こういう展開の映画って、今までにも何作も観てますし。その枠組みで比較すれば、この作品が抜きんでて優れている訳ではないですよ。明らかにプロモーション失敗してるよなぁ。期待値に対してのガッカリ感が大きいもの。


とは言え、島や収容所のロケーションは良かったですし、キャラの個々の演技も良かった。でも、ストーリーはそれほど高く評価できないなぁ。あとは、オチが想像できてしまった時点で、特に中盤以降は伏線や事実の断片を小出しにされていく演出がクドくて、観ていて疲れました。2時間20分の上映時間、長く感じましたよ。いや、そう長く感じさせてしまう事自体、映画としてはマイナスだと思いますし。


ただ、上で言ってる事と少しズレちゃうかもしれませんが、モーニング料金+パンフ代の金額分は楽しめたのも事実。「謎解き」映画なんて先入観を植え付けられずに、素直に観賞できていたら、もっと楽しめたかもしれませんね。
10点満点評価で…6.5点ってとこでしょうか。オススメはしません。


関係無い話ですが。私、『エンゼル・ハート』は好きですよ。ゲームの『サイレントヒル2』のラストも良いですね。いや、関係無いですけど。