「ウルトラマンゼロTHE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国」


はい、観てきました。昨年の『ウルトラ銀河伝説』の続編。
生きていたベリアルが悪の銀河帝国を築き、侵略を開始。光の国を襲撃したダークロプスを撃退したものの、別次元の宇宙での異変を知るウルトラ戦士たち。そこで全戦士のエネルギーを集め、向こう側へ調査員を1人送り込む事に。その危険な任務に志願したのが若き戦士ゼロだった…。


この作品は「ウルトラマンシリーズ45周年」と打たれ、ウルトラの枠を超えたクロスオーバーな作品となっています。円谷の、ウルトラ以外の巨大ヒーロー作品、『ミラーマン』がミラーナイトへ、『ジャンボーグ』がジャンボットへ、『ファイヤーマン』がグレンファイヤーへとリデザインされウルトラマンゼロと共に戦うという展開。特に映画冒頭は、惑星エスメラルダに侵攻するベリアル軍に立ち向かうミラーナイトというシーンで始まります。敵幹部のアイアロンは『ミラーマン』のアイアンがモチーフ、ダークゴーネは『ジャンボーグ』のゴーネたちを連想させますね。
おなじみの「バラージ」というモチーフ、加えてウルトラマンノアも投入と。ファンサービスもしっかり盛り込んでます。
実はラスト、ゼロが4人で「ウルティメイトフォースゼロ」という新しい「ウルトラ警備隊」を結成する事を宣言してまして。つまり「光の国」のある宇宙に戻らないのかなと。つまりあちらの宇宙でスピンオフ作品としてシリーズ展開を続けるんでしょうか。だからこその、ゼロ以外のキャラに魅せ場をきっちり作る本気を感じます。
そうそう、ウルトラマンゼロの声優さんは前作からの続投で宮野真守さん@刹那ですが、加えてミラーナイトが緑川光さん@ヒイロ、ジャンボットが神谷浩史さん@ティエリア、グレンファイヤーが関智一さん@ドモン。何だこのガンダムチーム。


作品としては、昨年の『ウルトラ銀河伝説』の方が好きです。まあ、あちらの方は観賞中はテンション上がりまくりでしたからね。
本作は、歴代ウルトラ戦士たちの出番や活躍が少ないのがマイナスかと。それは「ウルティメイトフォースゼロ」へ展開させるための必然かもしれませんが、やはり新戦士にはなじみが無いですから。継続してTVシリーズで作品を量産している戦隊やライダーと違って、ウルトラは結局70年代までの旧作に頼らなきゃならないのが実情なんだよね。
まあ、ファンとして、次回作も観に行きますよ。もちろん。


あ、グレンファイヤーだけ、何かデザインがね…顔の部分がカッコ悪いというかキモイ感じがしました。