「トランスフォーマー ダークサイド・ムーン」


9月8日に観賞。レビューアップするのが遅くなってしまいました。
物語は過去のサイバトロン星での戦いから。オートボット司令官戦地ネルプライムは戦況を打破するある物を持ってサイバトロン星を脱出。しかしディセプティコンの攻撃により大破、辺境の星、地球の衛星、月に不時着した。時は西暦1961年。異変を探知したアメリカは、66年7月、ソ連より先に有人月面着陸を成功させる。そしてアームストロング船長とオルドリン操縦士は、ある物を回収し持ち帰るのだが…。
現代、異変を調査するためオプティマス率いるオートボット部隊と、人間のNEST部隊は共にチェルノブイリに潜入する。そこで謎の巨大ワーム型トランスフォーマーと交戦。そして回収した物を見てオプティマスは愕然とする…。

まあ、何と言うかアトラクションである。前2作も、何だかゴチャゴチャしていて何だかよくわからないけど凄ぇ、という作品でしたので、その部分が3Dという方向性で強化されたという点では評価できる。ただしストーリーはこれまで以上に微妙で、アポロ計画までを描いた10分ほどのプロローグが一番ワクワクできた。
サムの恋人役がミーガン・フォックスから交代してしまった事とか、ジョン・マルコヴィッチ演じる役が出オチ感だけで意味無いとか。サムの両親の扱いにしても。あちこちにちりばめられた要素が空回りしてしまっている印象。
まあ、トランスフォーマーたちを堪能できれば良いのだろうと思いますけどね。ストーリーには最初から期待してないし。
ただ、そのトランスフォーマーも2作目の方が強く印象に残ったなぁ。
オプティマスは武器満載のトレーラーを牽引、頭半分になってボロボロのメガトロンも幌をまとった武装装甲車というイカした姿に。新キャラのレッカーズたちはビークルモードの段階から武装むき出し。ワームとのコンビで陣頭指揮するショックウェーブもやたらとカッコイイ。ただね、トランスフォーフォーマーそれぞれの魅力を引きだした描写がされているとは言い難い。ワイヤー攻撃を使うフェラーリのディーノとかね、ホントもったいない。ローラーで滑る様に移動してカッターでスパーッて戦闘スタイルのサイドスワイプも今回は全然目立ってないしな。
いろいろとキャラも減りましたし、一応は三部作で完結みたいですね。ただ製作側としては美味しい素材なので終わらせたくはないでしょうから、いずれ新シリーズがあるかな?
まあ、先にも書いた様に、アトラクションとして割り切れば良い出来なんじゃないかと思います。大スクリーンではなく、家庭で視聴した場合はかなりテンション下がるんじゃないかな。
その娯楽性も付加した上で、10点満点評価で6点ってとこでしょうか。