春咲小紅・晴れの日も雨の日も夢見て〜「劇団ドリクラ ホストガールライブオンステージvol.1」雑感

あの8月の伝説となった舞台ドリームクラブの公演から半年。その間もキャストの方々の活動をTwitterやブログや実際のお仕事を拝見したりDVD祭りになったりと、ずーっと夢から醒めない状態でしたが、とうとうホストガールたちが再結集するという公演が開催されました。
「舞台ドリームクラブ」から改めて「劇団ドリームクラブ」、その「ホストガール ライブオンステージ Vol.1」が2月11日に開催され、その昼夜2公演に行ってまいりました。

会場前には早めに到着しまして、ピュア紳士仲間たちと楽しく語りながら待つ事に。その列の目の前にはキャストの方々へ届いたスタンド花が並んでいて、一瞬そこにホストガールたちが出迎えてくれているような幻を見た気がしたり。
ちなみに玲香さん役の小板奈央美さんには私から贈らせていただきました。玲香さんの色に合わせてインディゴ系で作ってもらったのですが、他のスタンド花が赤やピンクや黄色の暖色系が中心だった事もあり、いい感じに場のアクセントになってくれた印象です。いい目の保養になりました。

あ、こちらの画像は小板さんのブログからお借りしました。
よろしければ小板さんのブログもご覧になってください→「こいたチャン☆style ドリクラライブ☆裏側」(小板さんの旧ブログが閉鎖されましたのでリンクを外させていただきました)


さて、公演です。今回の開催が急に決まったのか、スケジュールが埋まっている方も少なくなかった様子で、出演は夏の舞台の半数ほどの8人。実際、小板さんの出演もかなりきわどかったのではないかと思いますが、それに関しては後述します。
出演はみお役の黒須みらいさん、玲香さん役の小板奈央美さん、魅杏役の柳瀬晴日さん、るい先生役の雨情華月さん、理保役の井澤美香子さん、あすか役の小新井涼さん、ユウ役の卯野春香ちゃん、エル役の沖田亜依ちゃん。(公式発表順)


開演し、第一部は接客パート。夏の舞台で開演前に行われたアレです。途中で素面からほろ酔いに演技が変わり、ゲームオリジナルのキャラ再現という点では一番大きいパートだったと思います。
昼の部ではセクシーさ炸裂なるい先生、酔ってネコバージョンも披露してくれた魅杏、観客側にリクエストを振って、カワオケまで再現してくれた理保。
昼でこの3人でしょ?元のゲームで接客シーンが無いユウとエルは除外すると残り3人が残ってます。これは夜の部で玲香さん来るで!とだいなさん勝手に期待に胸躍らせていたわけですが…
で、夜の部の接客パート。最初はあすか。ある意味でピュア度の試される接客会話の連続の後に平手打ちモーション。かなり素晴らしかったですね。そして次に魅杏。昼の部とは別バージョンの接客を披露してくれました。そして最後はみお。例の名前を間違えるお約束から始まり安定した癒され具合でしたね。
はい、今回は玲香さんの接客はありませんでした。もしかしたら…とも思ったのですが、やはり十分に稽古する時間が厳しかったようです。ですが、ここは「Vol.2」以降への楽しみができたと、そう期待したいところです。それに、玲香さんの代役として2バージョンの接客を頑張ってくれたのが魅杏だった事もポイント高いですね。ゲームではストーリー面で深く交流する事も少ないのですが、玲香さんに憧れて「玲香さんの事なら何でもまかせて!」と言ってくれる魅杏ですからね。なんて健気な子でしょう。
ちなみにあすかが指名された時、私はここで「よっしゃ!入れ替わった!」とガッツポーズですよ。続いて「玲香さん、来るか?」とワクワクしてる中で魅杏の指名。ここで「あれ?」と戸惑い、次のみお指名で「これで残り一人だから夜は4人やって玲香さんトリ?…終わったー…」みたいな感じ。後で言われましたが対岸の客席から私の様子の変化が丸わかりだったそうですw


第二部は夏の舞台のダイジェスト映像を見ながらのコメンタリーパート。司会役は基本的に小新井さん、それをサポートする感じでみらいさんと小板さん柳瀬さんが発言多めだった印象ですね。
ステージ上の並びは左からユウ、理保、魅杏、玲香さん、真ん中のスクリーンを挟んで、るい先生、みお、エル、あすか。
私の席は昼はるい先生とみおの近く最前列3席目。夜はユウと理保の目の最接近距離で2列目1席目でした。基本的に玲香さんと魅杏の位置をずっと見てた感じでしたので、昼は角度的にエルとあすかの方はほとんど見えてませんでした、ごめーん。夜の時は真横がユウという位置関係だったためにユウも理保もよく見えていたんですけどね。理保は夏の舞台の時からキャラ再現度高いし、可愛いよなーとわかってたのですが、ユウ役の卯野春香ちゃんもムッチャ可愛かったですね。
で、昼は企画通りに映像を見てのコメンタリーを進めてた感じで、当日は出演していないキャストの事についてもけっこう話していましたね。魅杏から遙華様への百合発言に会場が湧いたのもこの時。
夜は映像にこだわらず、それぞれの役作りの話題で盛り上がりました。これだけキャラの再現性の高い舞台ですから、いつか質問できる機会があったら個人的に聞いてみたいと私も思っていたので嬉しかったですね。みなさんが自分なりに模索していて、自分の演じているキャラを大切に思っているんだなーってのが本当に伝わってきましたね。
玲香さんと魅杏が並んで座ってて、しかも発言も多めだった事もあって、二人の仲良しっぷりが強く印象に残ってました。私が二人の事ばかり見てたためからの印象かもしれませんが。
そして、玲香さんと一番仲の良いキャラのるい先生がスクリーンに隔たれての対岸。魅杏と仲良ししてる玲香さんをるい先生がちょっと寂しそうに見えたり(あくまで個人的印象)、時々玲香さんとるい先生が離れた位置関係で見つめ合ったり微笑み合ったりしてる状況が生まれて、それを目の前で堪能できて幸せでした。
他に印象的だったのは、マイク持ってるのに「玲香さんにマイクあげて」というみお(だったかな?)の振りに、自分のマイクを隠して受け取って、茶目っ気のある表情を見せてくれた玲香さん。昼夜で別の状況だったのに同じ事が繰り返されたのが面白かったですね。
このコメンタリーパートはキャストのみなさんの表情が本当に豊かに変化して、たぶんキャラとしてではないそれぞれの素の部分がかなり出ていて、とても魅力的な時間帯でした。できればDVDにはここのパートだけでも昼夜両方を収録してほしいところなんですが、昼の分は撮影してないのかなー。ちょっと残念ですね。


そして第三部はライブパート。トップはるい先生の『イケないLip stick』。
そして待ちにまってた玲香さんの『Ride on time』、不覚にもイントロで感極まってしまってゲイコールに乗り遅れてしまいました。しかも昼夜とも…事前に『Ride on time』を何回も聴いてイメトレしてたんですけどね。もちろんサイリウムも力の限り振ってコールも手拍子も入れていったわけですが、はっきり言って自分でどのくらいできてたか憶えてませんわー。小板さんの張りのある歌唱力とキレのあるダンスに見蕩れるばかりでした。玲香さんが退場される時に思いっきり「玲香さーん!」コール叫んだのでDVDに私の声入ってると思います、失礼しました。
魅杏の『素直になれない』、みおの『半分はママのシナリオ 』、あすか&ユウ&エルの『ココロのコトバ』と続き、理保の『絶対アイドル☆宣言』。この曲の終盤にホスガが集まり、『Pure色100萬$☆』の全員ダンスにつながります。ここで一度退場、「アンコール」コールの後に再び全員がステージに登場し、トリが『恋・KOI☆week end!』でした。最初は全員がステージ上で横一列に座り込んでいて、曲が始まるとともにあくびや伸びをしながら起きて立ち上がるという演出。この時に玲香さんとるい先生のポジションが並んでいて、玲香さんがるい先生にトントンとたたいて「起きてー」とうながすアクションが入ってましたね。
しかし、我ながらホントに全員出演の時には玲香さんしか見てないなー。いや、ステージ直近だったのですぐ横に入れ替わり来てくれたホスガたちにも顔を向き合って応援してました、時々。
今回の公演も4月にDVD化されるとの事で、終演後はこぞって注文する光景が。今回来れなかった方も、前回と同じ様に一般販売がある事に期待しましょう。公式にリクエストを送れば実現の可能性も高くなるかな?
そして、このDVDの売り上げや反響が次の「ライブVol.2」開催につながる礎となると思いますので、ぜひとも公式に我々の声を届けましょう!


公演終了後、興奮に包まれたままピュア紳士仲間と総勢7名で円卓会議…ではなく飲み会へ。しかも参加者7名の推しホスガ(および受付さん)が全員バラバラだったという奇跡。とても楽しく語り合える時間を過ごせました。


さて、公演のレポートだけでも長くなってしまった感ありますが、もう少しだけ書かせてください。


小板奈央美さん、玲香さんを演じていただいて、そして今回の「ライブVol.1」に出演していただいて、ありがとうございました。
小板さんは今回の公演の直前にも別の舞台に出演されていました。はい、私も東京で3回足を運び堪能した梅棒の『ウチの親父が最強』です。こちらが1月23日から2月2日まで東京での公演、2月5日に東京を出発し夕方に大阪に到着、6日から9日までが大阪での公演。その千秋楽の夜には新幹線で東京へ。10日にドリクラの稽古に合流、11日にドリクラ本番。
『ウチの親父が最強』はタイトルこそ同じ物ではありますが、東京と大阪では役の設定も内容も別物に変わっていまして、つまりこれだけで2つの舞台を連続でこなしていた事になります。しかも東京でのAキャストは1日1公演まででしたが、大阪では4日間中3日は1日2公演。さらにそのまま休養日を挟まずに東京に戻ってすぐドリクラ。こうしてまとめてみると小板さんがどれだけ頑張ってきた事か。いや、私なんかが想像できる以上に舞台に対して、演じる役に対して、一生懸命に向き合っていた事と思います。
ファンとしては無理しすぎて体調を崩さないだろうか、ケガしないだろうか、公演が終わるまでトラブルも無く滞り無く大成功してほしい。そう祈るばかりでした。
最初の方に書きましたが、「小板さんの今回のドリクラへの出演がきわどかったのではないか」というのはこういう事情で、素人考えでは、普通なら今回の出演は見合わせるのではないかと思うのです。でも、出演してくれました。
それは他のドリクラキャストと会ってまた一緒に舞台に立ちたかったという事かもしれない。玲香さんという役を好きでいてくれているのかもしれない。もしかしたら私たちドリクラファン、玲香さんファンのために頑張ってくれたのかもしれない。
そう思うと、本当に、本当にありがたいです。
他のキャストと合流しての稽古の時間がほとんど取れなかったにも関わらず、8人編成の全員ダンスもこなしてくれました。そして、稽古の時間が十分に取れなかった事を考えると、接客パートで玲香さんが無かったのも納得です。むしろソロの『Ride on time』を完璧にこなしてくれた事こそ驚きで、梅棒の合間に、あるいはそのもっと前からこの日のために独自で練習を重ねていたのではないかと思います。
8月の舞台をきっかけに小板さんを知り、ダンスを中心にそのお仕事を幾つか見てきました。そこで感じたのはダンスも歌唱力もこちらを魅了する力があり、しゃべりの仕事の時もきっちりリアクションを取って、表情も豊かに変わっていく。本当に多才な人なんだと感じます。
そして、小板さんなりに解釈した玲香さんを見てみたいし、それ以上にいろんな舞台でいろんな役で、あるいは就職氷河期で、それらとはまた違ったお仕事で、もっと様々な小板奈央美さんを魅せていただきたいです。


で。だいなさんが玲香さんと小板さんの事しか書かないと思ったら大間違いですよ?


劇団ドリクラのキャストは皆さん素晴らしくて全員の事も書いてあげたいのですが、2人だけ少し書きます。
実は小板さん以外にも特に2人をひっそりと応援していました。
るい先生役の雨情華月さんと、魅杏役の柳瀬晴日さん、通称ちゃんはるちゃんです。
この2人の演じるキャラは玲香さんとも関係が深いので元から興味はあったのですね。
以前から時々るい先生や魅杏の事にもTwitterで発言してましたし、今回のライブ数日前辺りからやたらと魅杏に関しての発言が大きくなっていた事に気づいていたフォロワーさんもいたかもしれません。
そして数日前にTwitterで晒したイラストが舞台キャストを意識してのるい先生、玲香さん、魅杏。さらにライブ当日の朝に2時間かけて描いたイラストもちゃんはる版魅杏。通常のだいなさんだったら、絶対に玲香さんしか描いてませんよね。
一部では推しホスガを変えてきたんじゃないかと勘ぐられたりしました?でも、玲香さんと小板さん一択ですから。


雨情さんは、私がよくお相手させていただいてるドリクラ関西教室と関係のある方で、よくTwitterやブログでその言動を追わせていただいてます。何と言うか、癒されますよね。
ドリクラの「役作り」の話題で小板さんが雨情さんに標準語を、雨情さんが小板さんに関西弁のアドバイスをするという関係になっていると語っておられましたが、その事もあって玲香さんとるい先生の関係性と重ねて見てしまいます。
で、ステージ上では触れられていませんでしたが、小板さんはどの様に玲香さんのキャラに色付けをしていったのでしょう。実際のゲームを参考にキャラ作りを掘り下げているキャストの方もいましたが、おそらく小板さんはそれほどゲームには触れていないのではと推測してます。ある程度は触れていたかもしれませんが、それこそ何周もやり込んでとか、無印とZEROの違いだとか、そのレベルまでは突き詰めていないんじゃないかなあと。そこで、オーディション以前からドリクラを実際にプレイしてファンでもあった雨情さんが簡単ではあったかもしれませんが、「玲香さんだったらこうだ」みたいなキャラ性の掘り下げの手助けをしていたのではないかと思うのです。あくまで勝手な想像ですけどね。どちらにしろ、雨情さんの存在が無かったら、小板さんの玲香さんはあそこまで説得力を持たなかったかもしれない。それだけでも貢献度は大きいです。
今回のステージではトップで歌い踊り、観客たちの心をバッチリ掴みましたし、コメンタリーパートでの素が出たボケっぷりも、演技の経験がほとんど無い中でのステージ上の度胸と大胆さ、まるでゲームのるい先生そっくりに聞こえたその声も。ゲームのるい先生と同じかと言われれば決してそうでは無いですけれど、ここにもまた舞台版としてはっきりと形を得たるい先生がいました。


ちゃんはるちゃん。この子も夏の舞台で「魅杏かわいいー」と思わせる舞台版ならではの魅杏を印象付けた事も大きいのですが、Twitter上でのRT祭りでの印象も大きいですねw そしてTwitterやブログで時折見せるちゃんはるちゃん節、たくさんのファンが支持し、彼女にリプしていじりたくなるのもわかります。レポート部でも紹介しましたが、今回は接客を2パターンこなしましたし、ソロでも魅力炸裂。コメンタリーパートでもガンガンと主張してましたし、カーテンコールの時も最後のあいさつは彼女が任されていました。
ある意味、今回のライブでの中心となっていた印象があります。
加えて、稽古場ブログの更新もちゃんはるちゃんが一番多かったのですよね。他の方はスケジュールが厳しいなどの理由があるにせよ、ちゃんはるちゃんはドリクラライブを大切に思っている事がこちら側にも強く伝わりましたし、ドリクラライブを成功させたいという思いでの準広報としての健気さがはっきりと感じられました。こんないい子を応援しない理由は無いでしょう?


雨情さんとちゃんはるちゃん。この2人を応援したくなった事には他に理由があります。
2人とも、8月の舞台以降にプライベートでつらい事があったのですね。
多くのフォロワーさんたちが彼女たちに温かいメッセージを送っているのを眺めながら、私は何を言ってあげればいいのか悩んでいて、結局タイミングを逃して何も励ましてあげられませんでした。その事もあって、また彼女たちが笑顔になって以前の様に明るくなっていく様子を見て、2人を応援してあげたいと思ったのでした。
もちろんつらい事は誰にだって起こります。他のキャストの皆さんにもこちらに見えてないだけで大変な事がいくらでもあったでしょう。そういった向かい風を受けながらも、綺麗な花を咲かせようとする彼女たちを応援したいのです。
』れの日も『』の日も
この劇団ドリクラでの経験が彼女たちを成長させ、やがて大きな実を結ぶ事を期待し、応援し、楽しみに。
花が咲けば人は集まります。いつ咲くのかと指折り数えて待っているでしょう。でも本当に大切なのは、その花の開花時期が終わり、その中で得た物が大きな実となって、それがやがて次の大きな花へとつながっていく。それを見守っていたいです。
だから頑張れ、劇団ドリクラのホストガールたち。