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『ホス探へようこそ ~ザ・ファースト~』

山下聖良ちゃんの出演するミュージカル『ホス探へようこそ ~ザ・ファースト~』を観てきました。6月22日の初日と、26日千秋楽のマチソワの3回。場所は横浜のO-SITE。

聖良ちゃんの演じた役についてネタバレがありますのでご注意を。

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原作は立野真琴さんの少女マンガで、今年2月に『The Last Valentine』というエピソードが上演され、そちらが好評だったためにシリーズ化。今回は誕生編となる『ファースト』、今後『セカンド』『サード』と続き、来年2月に『The Last Valentine』の再演となる予定のようです。

 

物語としては、主人公の小林少年が探偵に憧れて明智探偵事務所に。しかし探偵だけでは生活できないので夜はホストを副業に…と言うか、むしろホストの方がメイン。探偵の方の仕事も浮気調査のような物ばかりで、ホストクラブのお客さんたちが主な依頼主。そういう設定です。

 

今回の『ファースト』は誕生編という事で、嫌々ながら始めたホストという仕事を、小林君がホストと同じくらい好きになるまでを描きます。実際には独立した3つの短編をつなげた構成になりますね。

 

聖良ちゃんの役はユキ。ストーカーに悩んで仕事を依頼しに来た理恵子の同僚で親友役。ストーリー上では2番目のエピソードのみに出演です。今回は地毛を金髪にしているので今までとは印象もガラッと変わりますね。来ている衣装も身体のラインが出る系なのでレア感があって新鮮でした。

さて、ユキちゃん。ぶっちゃけると、ストーカーの犯人でした。

初日終演後の握手会の時に聖良ちゃんに「犯人ってわかりました?」と聞かれたのですが、このエピソードの登場人物が少なすぎるので他に怪しいキャラがいないんですよね。なので怪しい男に変装している場面も、体格などもヒントになりましたがすぐに聖良ちゃんだとわかりました。

「困ってる理恵子が自分に頼ってくるのが気持ちよくて」というのが犯行の動機でしたが、一方では理恵子の事を好きなのも本当だと思うのですよね。魔除けのお守りを理恵子に渡す事も、後で語られる「自分の中の魔を祓いたかった」につながりますし。その辺りのユキちゃんの二面性が短い出演時間の中でもしっかりと伝わってきたと思います。

その犯行を「誰かに止めてほしかった」と語られますが、真相が明らかにされていく場面でのユキちゃんの表情。戸惑い、不安、そこからあきらめと、少し笑顔が浮かんでくる。こういう演技が聖良ちゃんは本当に上手くて魅力的です。私が聖良ちゃんのファンになった初期から表情の魅力はずっと主張してきましたが、やっぱり改めて実感します。

そしてミュージカルですから歌もあります。真相が明かされた後、理恵子と2人で『ビリーブ』という曲。聖良ちゃんの歌声が聴こえてくると、その声の張りと伸びに聴き惚れました。ファンのひいき目も入ってるとは思うんですが、他の出演者のみなさんと比べてもかなり上位の上手さなんじゃないかと。

それと、女性出演者全員によるバーレスクダンスにもユキちゃんは登場します。これもセクシーで扇情的でとても良かったですね。こういう聖良ちゃん、なかなか他では観る事ができません。初日の席では他の出演者の陰に隠れてしまってあまりよく観れなかったのですが、千秋楽マチソワではほぼ正面の位置からバッチリ堪能しました。

 

他には初日終演後に初日挨拶と、舞台上の集合写真を撮影できる写メ会、物販購入特典の握手会。千秋楽マチネ後の歌謡ショー。千秋楽ソワレ後の最終挨拶で聖良ちゃん充しました。

 

さて、今回のような舞台、メインキャストたちが男性で観客層の主流が女性客、こういう場合の女性キャラって余剰な気がするのですよね。観客の興味外と言うか。ましてメインキャストと恋愛的な展開がなされたりするとかなり視線が痛く刺さる事になって演技がやりにくいんじゃないかと思ったりもします。

でも実際に観てみると男性キャストとはそれほどからまないですし、理恵子との関係だけで完結してるので女性客受けも良かったんじゃないかなと思いました。女性キャラは何人もいますが、印象白紙状態でどのキャラを聖良ちゃんに演じてほしいかと考えたら、やっぱりユキちゃんという役が一番美味しい気がします。

 

さて、この『ホス探へようこそ ~ザ・ファースト~』、私は聖良ちゃんの出演する部分だけで十分以上に満足しましたし、作品全体としても楽しかったのは確かなのです。私が女性だったらもっと男性キャストの良さを堪能できたかもしれませんが、同性でも魅力は感じました。

ただ、以前にミュージカル座の『ロイヤルホストクラブ』という作品を観ているのでどうしても自分の中で比較してしまう気持ちがつきまといまして。

ミュージカル要素、ダンスパート、出演者、舞台セットの豪華さ、ホストクラブとホストとお客さんたちの描写、何よりストーリーの巧みさ。そうしたあれこれがどうしてもこの作品は見劣りしてしまうなと。

『ホス探』はまず探偵部分が弱いんですよね。事件の小ささは仕方ないとしても、この3つの謎を解決した先に小林くんが探偵とホストを両方同じくらいに好きになるって展開、そこに説得力を持たせるにはストーリーが弱いと思うんですよ。「誕生編」だから軽くて、続編で次第に盛り上がっていって『The Last Valentine』は大きな山になるのだろうとは思いますが。

それと短編3つがほぼ独立してるのが。一応最初と最後に華子さんが出るとは言っても。

これ、せっかく舞台になってるのだから3つの話を前後に干渉させても良いんじゃないかなと思います。ちょっとでいいから3つ目の伏線を最初から出すとか。ユキちゃんのその後を最後にちょっとだけでも描写するとか。その辺が弱いと思うんですよね。

それと、コミカルな要素のほとんどが瞬間的に笑いを誘うドタバタ系かビジュアル面の物になっていて、そこがもったいないかなと。その辺をしっかり作るのは難しいとは思うし、観客の主流がそれを望んでいるならそれも方向性だとは思うけど。

 

さて、ユキちゃんは犯人として退場してしまいました。原作はまだ読んでいないので、その後が描かれているかはわかりませんが、普通に考えたらもうユキちゃんの登場は無いのかなと。舞台なのだからいくらでも脚色して何らかの形で登場させる事は可能だとは思いますけど。理恵子と和解させて、またお客さんとして来店するなど。

でも、たぶんユキちゃんの再登場は無いなと。他の役を演じる形で聖良ちゃんの続投はあるかな? 個人的な印象ではもう続編への出演の可能性は低いような気がします。

 

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ユキちゃん。左側の大きいのがパンフ。右側が物販のブロマイドセット4枚と、左下の口元にバラのがリピーター特典3回分。(ちなみにリピーター6回で大きいサイズのブロマイド、8回全通で聖良ちゃんとの2ショットチェキが撮れました。劇ドリを切り捨てていたとしても5回しか行けず断念。チケット代の問題もあるけど、仕事あると平日含めて8回ってかなりハードル高いですよねー…)

左側の小さいのがトレーディングカード。主要キャラ12人×2種と直筆サイン入りのレアがランダムで1枚という物。他のお客さんのご厚意で譲っていただけました。

これらの写真と違って、実際の聖良ちゃんの金髪はもっと黄色いです。

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今回も聖良ちゃん宛てにスタンド花を贈らせていただきました。時期的にもピッタリだったので、劇団ひまわりに合わせてひまわりだけで華やかに作ってもらいました。

それと誰よりも聖良ちゃんを応援しているという意味で、ひまわりの花言葉「あなただけを見つめる」も込めて。

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お返しに、スタンド花の宛て札に聖良ちゃんからのメッセージとサインをいただきました。ありがとうございました。

 

『ホス探へようこそ』の原作、聖良ちゃんも読んで好きになったとの事なので、ファンとしては私もいずれはきちんと読みたいなと思います。