読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

音楽劇『御手洗さん』

山下聖良ちゃんの出演している舞台、音楽劇『御手洗さん』を観てきました。劇団ひまわり・シアターカンパニー「Smash」と表記。脚本・演出のなるせゆうせい氏による作品を劇団ひまわりキャストを中心に再演という形。

4月8日19時A班、9日13時A班千秋楽、同17時B班千秋楽の3回観劇。場所はおなじみシアター代官山。

f:id:dyna_red:20170506093424j:plain

f:id:dyna_red:20170507045658j:plain

 

大まかな物語は…。小さい頃からイジメられ続け引きこもってた御手洗さん、大手美容関連会社に採用されるも、彼女をイジメてきた九頭龍冴子営業部長と再会、反撃を決意。そして矢継ぎ早に怒涛の展開(以下略)という感じ。

「音楽劇」という事で、随所に御手洗さんを中心に歌唱が入る、ミュージカルみたいなものだと思えばそうイメージにズレはないです。

まず観ていて感じたのは、御手洗さんを筆頭に登場人物は性格破綻してたり歪んでたりするキャラばかり。名前のあるキャラでまっすぐなのは発展途上国のリッチちゃんくらいですかね。あと経理の一二三さんもかな。一見まともな熱血くんも「イジメをやめないとイジメるぞ」とか言っちゃうキャラだし。

主役の御手洗さんは特に前半はとことんクズで(心の中の天使と悪魔が出てきて葛藤する場面で、天使1人に対し悪魔3人だしw)、でも対する冴子さんの酷さも描かれてる事から御手洗さんには感情移入できちゃう感じですね。それに後半は御手洗さんは美人に見えてきて性格も改善されてきてるように思えますし。

 

何度も笑って、ちょっと泣いて。2時間という上演時間が全く気にならないほど舞台に気持ちが入り込んで楽しめた作品でした。最後は良い話で終わってるように勘違いして清涼感ありますが、冷静に考えるとかなり酷いストーリーだよなと。お下劣なネタも暴力描写もかなり過激で、劇団ひまわりのイメージ的にどうなのよ?と思うレベルでしたが。

それでもすんなりとアクの強い作品世界に入っていけたのはテンポ良い脚本や演出の巧さと、キャストさんたちの演技がマッチして、良い結果が出たのだろうと思います。とても楽しめた舞台でした。

 

 

AB班のWキャストですが、出演者のほとんどはアンサンブルも含めて両方に役を変えて出演していますね。パンフを確認してみると片方だけなのはA班熱血くんの柴田さんくらいでしょうか。

御手洗さんや栄CEOなんかはそれぞれの個性が際立っていてまるで別キャラのようにも感じました。

私はA班を先に2回観た事もあって、配役のイメージ的にもこちらの方がしっくり来ますね。B班も受ける印象はかなり違って別物だったのですが、好みではどちらかと言えばA班。

 

 

さて、聖良ちゃんです。A班では目の見えない妾、B班ではアンサンブルでの出演となっています。A班で妾さん以外だと、冒頭の面接志望者(?)、窓際課のOL、新商品発表会でのマスコミ。B班ではそれ以外に、TVでの新商品紹介担当女性、発展途上国の女性、夜のお店での女性、といったところでしょうか。

 

妾さんの出演場面は終盤近くなので、初見の時には一体いつ登場するのかと少し戸惑ったくらいでした。

妾さんを演じるに当たって聖良ちゃん的には初めてだろう事が3つあって、かなり大変だったのだろうと思います。

まず、和服。普段から着慣れている洋服と違って立ち居振る舞いなども大変だったろうと思います。動きも制限されるでしょうからね。

次に目の見えない事。サングラスなどで隠せているわけではなく目をさらしているわけですから、対峙する相手に視線を合わせない事、視線を揺らさない事、それらが不自然になっては目の見えない設定に説得力が出ませんから。

そして、ネタバレで明かせませんが◯◯する事。近い状況は『Juliet』でもありましたが、とうとうやっちゃった。

それらの事柄もあり、出演時間こそ長くはありませんが、妾さんは演じていてとても面白い役だったのではないかと思います。

まず静かな演技、そしてチラチラと見えてくる隠していた「毒性」、感情の吐露、他人に対して自然に出てしまう尽くす態度、抑えていた物が外れた時の激しさ。

WキャストでB班の妾さんは桃井絵理香さんが演じていて、地に堕とされた様な幸薄さや生々しさを感じさせる妾さんで、そちらも素晴らしかったのですが。

聖良ちゃんの妾さんは、いろんな物を諦めてしまっていて、でも御手洗さんと出会えた事でちょっと光が射した様な、影が薄い透明感のある妾さんでした。

桃井さんと比較できた事で、両方良かったですし、聖良ちゃんがどういう方向に役作りしたり拘りを込めているのかとか、そういう部分が感じ取れた気がして満足できました。

 

 

あとは、そうですね。桃井さんもそうですし、矢野くるみさんとか、その他にも以前にユニフェスで観て名前と顔をおぼえているキャストさんが何人もいたので、そういう部分も楽しかったです。

知らなかったキャストさんの中ではA班九頭龍冴子さんの織上真衣さん、キレイで表情も良かったです。

今回のキャストさんたちも印象に残った人は記憶しましたので、またどこかで観劇の機会があればと楽しみにしたいと思います。

 

 

f:id:dyna_red:20170507045659j:plain

無料配布のパンフはフルカラー8ページと贅沢な作り。全キャストさんの「“美”とは?」の質問に対するコメント。稽古中の写真もたっぷりあって聖良ちゃんも何枚か写ってますね。

f:id:dyna_red:20170507045701j:plain

そして、物販でブロマイド販売。ユニフェスの時と違い販売しているキャストさんは少なかったのですが、聖良ちゃんは4種類。A班での妾さんとB班での夜のお店の女性でした。

 

今回も聖良ちゃん宛てにスタンド花を贈らせていただきました。場所が場所だけに劇団ひまわり関係者の多くの人の目に入りやすいんだろうと、かなり内心ドキドキしてました。

 

f:id:dyna_red:20170506093419j:plain