疾駆猿

「疾駆猿(シックザール)」という演劇集団があります。主催で脚本・演出を担当する佐藤信也さん、運営スタッフの高原薫さん、役者の高本愛子さん、林真由美さん、三浦沙織さん、大山カリブさんが所属していて、ここに多くの客演キャストを加えて『VAGUENIGMA(ベイゲニグマ)』シリーズを中心に公演を行なっている団体です。

私、最近ここにハマってまして。で、千秋楽を迎えたばかりの第漆回公演『INTRABORDER』の感想を記事に書こうとしたのですが、ついでに、疾駆猿にハマった経緯を簡単に別記事にまとめてみようかと思った次第なのです。そちらに一緒にするとかなり長い記事になっちゃいますから。

 

 

 

さて。私が疾駆猿と佐藤信也さんを知ったのは2014年の12月まで遡ります。

 私の推し女優の山下聖良(当時は藍乃聖良)ちゃんが『ソラリネのユメ』に出演したのでもちろん観に行ったのですね。↓ 

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佐藤信也さんはこの『ソラリネのユメ』というシリーズでも脚本・演出を担当しています。

この作品は3編のオムニバスという形をとっていますが、実はそれぞれが密接にリンクしていて、単編でも問題なく楽しめますが、3編とも観れば1つの年代を越えたまとまった物語になるという見事な構成で。で、私はこの作品を大いに気に入りまして、佐藤信也さんと疾駆猿の名前をおぼえたのです。

(余談ですが、この『ふるこーす』で好きになった役を演じていたのが疾駆猿の三浦沙織さん、後に『VAGUENIGMA』を観始めるきっかけとなる家永惠理さん、『INTRABORDER』にも出演している小宮弘子さん、同じく桜井ゆるのさんでした。もうこの時点で釣り針が大きいw そしてこの時の受付スタッフが疾駆猿の高原薫さんでしたね)

 

で、以後。聖良ちゃんが出演する事は無かったのですが、他の観劇予定とかぶらない時に思い出した様にちょこちょことつまんで、今まで公演5回10編ほど観ています。

作風は『ふるこーす』で感じたのと一緒で、2編とか3編の違った脚本での同時公演、それぞれの単編で完結した物語として問題なく楽しめるけれどモヤモヤする部分もあって、実は隠されているリンクがあって両方観るとより理解が深まって楽しめる。それと、作品全体から人の欲や闇や心の弱さが描き出されていて、場合によっては結構エグい事もある。けれど優しさや愛も根底にしっかり流れている。そんな感じですね。

佐藤信也さんのそういう作風はとても気に入りました。疾駆猿の公演もちゃんと観に行きたいなとは思いつつ…(『ふるこーす』上演の時点で疾駆猿は第三回公演まで終えてました)他の観劇予定との兼ね合いもありの、上演されてる『VAGUENIGMA』という作品がシリーズ物だと知り、いきなり観て理解できるのかとハードル上がりので、観ないままズルズルと公演回数が重なっていきました。

 

 

さて、そんなこんなで2年以上が経過しての2017年春です。当時の私は劇団ドリームクラブに所属していたキャストさんたちの観劇を優先していたのですが、某キャストさんが「疾駆猿に出演する事になりました」とツイートされます。とうとう巡り合わせが来たかと。とりあえず観る予定リストに入れておいて詳細告知を待ちます。

…ところが来ない。公式からキャストが発表されてもその人の名前が無いので追加発表になるのかなとそれとなく本人にリプで訊ねてみたら…「降板した」と…あらら。

でも、気分的には観るつもりになっているので、『ふるこーす』で観た家永惠理さんと、劇団フェリーちゃん公演で観た なにわえわみさんと、同じくカプセル兵団公演で観た工藤沙緒梨さんの出演する第五回半公演『VAGUENIGMA -Wheel of Fortune 恐道』を試しに観てみる事にしました。これが私の初の疾駆猿、今からちょうど1年前の6月24日でした。

 

 

で、『恐道』。かなり楽しめました。設定上わからない事もまあ脳内予測で補完できて、そんなに疑問に思う事なく堪能できました。設定もキャラも世界観も好み。キャストさんたちも魅力的な人ばかりで、ああ、これはハマるわと。

妖怪とか怪異とかは好きですし、そこに探偵や刑事が絡んできて、まるで『京極堂シリーズ』っぽい印象も受けて。

刀の付喪神なんかは流行りの『刀剣乱舞』かなとか『ジョジョ』のアヌビスかなとか思ったり、厨二病っぽさとか、西尾維新っぽいキャラ名とか、やりすぎると痛い要素はたくさんあるのですが、私から見れば良いバランスで構成されていて、好きな作風でした。

さっそく『恐道』に出演されていたキャストさんのツイッターアカウントを全員フォローして。(あ、この時に竹切讃岐造を演じていた那須美奈子さんを特に気に入ったのですが、実は『ソラリネのユメ Vol.9 ふぁみりー』で観ていた事に後で気づく)

こうなったら他編も観たかったのですが、休みとかとってないので今回の公演はもうこれ以上は観れないと。

で、次からは各編1回ずつは必ず観ようと。まあ、流石に第陸回公演の時の回替りエピソード差異までは追いかけきれませんでしたが。

で、第陸回公演は3編を1回ずつ観て。3人のキャストさんにご挨拶して。ブロマイドたくさん買って。パンフ2種買って。

第陸回半公演は2編を2回ずつ観て、ブロマイドもどっちゃり買って。

この時、たまたま財布にお金入ってたのと勢いで、少しずつ買い集めていこうと思ってた過去公演台本全部を大人買いするという暴挙に。今ちょっとずつメモとって整理しながら勉強してます。

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そして、今ですね。第漆回公演『INTRABORDER』、3編をそれぞれ2回ずつ計6回観ました。こちらの感想は改めて別記事に書きますが、本当に面白くて好みに合った作品でした。↓

 

今回は『VAGUENIGMA』の第弐回から第伍回までのパンフを大人買いして集めて。

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この1年で本当、沼にドップリ浸かっちゃいましたね。

エビスSTARバーでの『週一店長』シリーズも『VAGUENIGMA』と作品の方向性は違いますが『VAGUENIGMA』とリンクしていて、物語の内容も面白いですし。

そう言えば疾駆猿のバー1日店長イベントで佐藤信也さんと少しお話させていただいて嬉しかったですね。

 

佐藤信也さんの外でのお仕事などなかなか全部は追いかけきれないとは思いますが、これからも疾駆猿のみなさんのご活躍と公演に期待してます。

『INTRABORDER』の感想記事はこちらです。↓

 

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