「ハート・ロッカー」


アカデミー賞9部門ノミネート。日本での公開3日目には発表されてしまうので、何とかそれ以前に観ておきたかった作品。何とか受賞式の開催時間中に観る事ができました。川口のMOVIXには来なかったので、さいたま新都心まで出かけました。劇場から出た辺りの時間帯で4冠獲得。最終的には6冠達成でした。
物語の舞台は2004年の夏、イラク。駐留米軍の爆弾処理班ブラボー中隊。任務明けまでの日数は38日。それだけ生き延びれば悪夢の様な任務から解放される…。
爆弾処理班ですから、基本的には信管を慎重に抜き取るなどの作業になります。ただそれを繰り返しているだけでは単調になりますね。市街地での爆弾処理、不審車に設置された爆弾の起爆装置を探す、テロ組織のアジトへの突入、処理からの帰還中に遭遇した敵との狙撃戦…などなど、様々なシチュエーションを見せてくれますので、飽きないですね。
市街地を舞台にする場面が多いのですが、テロリストがどこに紛れているか判らない。遠巻きに自分たちを取り囲んでいる野次馬の中にテロリストがいるかもしれない状況。いつ、遠隔操作で爆弾を起動させるか、隠し持った銃でこちらを撃ってくるか、その緊張感の中で野次馬たちに銃を構え、起爆装置を無効化していく。この緊迫感はたまらない魅力があります。
それと、銃撃音がかなり重く響いてくる感じです。迫力ありました。
私の評価は10点満点で9点。個人的にはとても面白かったです。ただ、物語自体は比較的地味な事と、グロい描写が少し出てくる事もあり、正直言って一般的にオススメできるとは思えません。アカデミーを獲ったからと言って、軽い気持ちで観賞すると後悔するかもしれません。また、あるキャラが精神的に病んでいて、中盤でそれに関連した展開があるのですが、この辺りは人によってはダメかもしれないですね。とは言え、『フルメタル・ジャケット』なんかの前例に比べたらヌルイのですが。
あとは、FPSとか好きな人は楽しめるかも。余談ですが、作品中、宿舎で箱○のギアーズをプレイしているシーンがありました。