「プレデターズ」


観てきました。シリーズ2作&『AVP』2作をDVDで持ってる程度には好きなシリーズ。作品としては1作目以外は微妙だと思うんですけどね。
今作は当初、私の愛するロバート・ロドリゲスが監督をするという情報が伝えられていました。ところが複数の作品を手掛けるスケジュール的に無理が生じ、プロデューサーとして後退。代わりにニムロッド・アーントル監督が手掛ける事になりました。


物語は、目覚めた時にパラシュートで落下していた男が見知らぬジャングルに着地する場面から始まります。傭兵、特殊部隊員、あるいは殺人犯、ヤクザ。彼らは行動を共にし、ジャングルからの脱出を試みます。そして、ここが地球ではない未知の惑星であり、彼らは謎のエイリアンによって狩りの獲物として拉致された事を知り…。


一応、2作目と『AVP』は無かった事になっているのか。作品中では1作目の出来事に関しては言及していて、そちらの正統な続編という位置付けにはなってます。
ただ、観ている側としてはプレデターの正体を知っているので、光学迷彩の不気味さとか、何が潜んでいるのか判らない恐怖とか、そうした部分が薄いんですよね。その点に関して、どうしても1作目を越えられない。それにシュワちゃんのキャラ性には負けるし。
あとは、地球人同士のゴタゴタが多くて。そこはプレデターとの戦いに尺を多めにしてほしかった。
演出の面で、熱帯ジャングルの暑苦しさが感じられなかったのが気になりました。これはキャストの演技が弱かったのか、スクリーンを通してこちら側に訴えてくるリアリティが伝わってこなかったですね。プレデターのサーモセンサーの演出との相乗効果で、うだる様な暑さの雰囲気が作品の特徴だったと思うんですけどね。


10点満点評価で7点といったところですか。少なくとも、2作目や『AVP』よりは面白さは上だと思います。ただ観賞していて驚きが少なく、普通の作品に落ち着いてしまっているんですよ。もう少しこう、何か調味料が欲しかったなと。
ロバート・ロドリゲスという名前で最初に期待してしまった事もあるのですが、彼らしい「やりたい放題」な方向にはっちゃけた『プレデターズ』も観てみたかったのが本音です。