「ホームズ」「アリス」


しばらく積んでましたが、ようやく消化しました。現状でブルーレイの再生環境は持っていないんですけどね。
『ホームズ』がDVD単体では販売しとらんのですよ。レンタルにはあるんですけど。で、ブルーレイとDVDの同梱版を思い切って購入してしまいました。その流れで『アリス』も同梱版を。前にも書きました様に、ポータブルプレイヤーなども利用している事から、DVDって個人的には使い勝手が良いんですよ。加えて、自室で使うサイズのTV画面だとブルーレイの高画質って意味を成さないと思いますし。ただ、メーカーの普及させたいがためのブルーレイ押しが今後も続くでしょうし、実際に映像特典の収録数に差も出ていますしね。いずれ私もブルーレイレコーダーでも購入する事になりそうですが。


で、『ホームズ』。劇場観賞時のレビューはこの日の日記をご覧ください。
まあ、多くのホームズファンの抱くイメージとはかけ離れているってのは以前にも言及した通り。そのイメージ自体、後付けではあるのですけどね。ビジュアル面で刷り込まれちゃってるのは大きいです。(例えば『アリス』の金髪、青いエプロンドレスのイメージも元はディズニーのアニメですよね。アリス・リデルは金髪ではなかったですし)で、やっぱりRDJがワトソン、ジュウド・ロウがホームズのイメージに近いかなと。
作品のキモである推理部分はあっさり流しちゃってるんですよね。一応、捜査している場面で興味深げに色々と観察している。で、終盤でそれらのカットをフラッシュバックさせる。この辺の演出が弱い。だからコミカルな作風とも相まって、アクション面の方が目立ってしまってる。それから、この事件の最重要ガジェットが、この時代ではオーバーテクノロジーな事。結果、荒唐無稽感が出てしまってるんですな。まあ、この方向性で作品を重ねるのもアリっちゃアリですけど。舞台も小道具も美術も最高なので、ヴィクトリア時代の雰囲気が好きな人はぜひ。
私はこの作品が好きだからソフトを買っちゃってるんですけどね。
あ、吹替ではホームズが藤原啓治さん、ワトソンが森川智之さんでした。


で、『アリス』。劇場観賞時のレビューはこの日の日記をご覧ください。
結構何度も静止したりリピートして確認したり、細かい部分のデザインや造形を堪能しました。ティム・バートンっぽく、もう少しゴス風味が強いと良かったんですけどね。アリス、女王の城での赤い服は良いなぁ。
赤の女王は、やっぱり可愛いと思いました。何と言うか、赤の女王って本質的には「幼女」だよな。自分の感情を素直に表現してる。で、白の女王は姉と同じ内面を持っているんだけど、一線を越えると姉と同じになってしまう。だから命は奪わない。けど、宣告した罰はとても残酷。赤のジャックが「むしろ殺してくれ」と嘆願する程に。で、現実世界に戻ってきたアリスも、残酷だよね。
作品としてはアリスの「自分探し」みたいなテーマになっちゃってる。それが受け入れられない人も多いかな。
それから、劇場観賞時からずっと思っている事だけど、マッドハッターのキャラ改変が違和感ありあり。それ以外はキャラクターたちも世界観も最高レベルの出来なので、普通の『アリス』を作ってほしかった感は今でもある。
そうそう。原作から13年後の設定だからか、猫のダイナは死んじゃってるのかしら?