「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」


ってなわけで、観てきました。
元となったTVシリーズが日本で放映されたのは20年以上も前。その頃は他にも『ナイトライダー』や『エアーウルフ』、『マイアミバイス』や『俺がハマーだ!』などが放送されていまして、高校生だった私はどの作品も楽しみに視聴していました。


さて、今回の作品はエピソード0な構成になっています。まずメキシコでのミッション。ハンニバルとB.A.(コング)が出会い、フェイスを救出。脱出のためにマードック(クレイジーモンキー)と合流、ここでB.A.にとって飛行機がトラウマとなり、4人のチームが誕生。8年後、イラク。ここで任務は失敗しチームは軍法会議に、そして軍刑務所へ。半年後、無実を証明し、誇りと軍職を取り戻すために彼らは刑務所を脱獄する…。
この作品の結末を経て、TVシリーズへ繋がる感じでしょうか。


観賞したのが字幕版だったので、TVシリーズの印象とは異なってはいましたが、主要キャラクターたちには違和感はそれ程感じませんでした。ただ、マードック以外はキャラクターの特徴があまり目立った描き方はされていなかったのですけどね。まあ、エピソード0ですから。シリーズ化が成れば今後でキャラクター性を描き込んでいけばと思いますけど。
それから、映画作品という事もあるのでしょうが、なかなか画面が派手になっています。その分、TVシリーズの時の様なチープな味わいが薄れてしまい、何だか普通の映画だなぁという印象も持ちました。
アクションやらドンパチやらでワクワクして観賞のテンションが上がりっぱなしだったのは、ある乗り物での高空からの自由落下シーンを経て湖への着水、その辺りまででしたね。ラストの港でのアクションなんかは派手なんだけど、画面的にヤリ過ぎてる感があって、逆に気持ちも冷めてしまいました。
それでもね、平和だの命の大切さだの、余計な理屈をシャットアウトして、純粋に爽快感を楽しめるミリタリー映画としては、これはこれでアリなんじゃないかと思います。
ハンニバル役のリーアム・ニーソンは、『96時間』の時と比べると地味に感じましたね。個人的に良かったのはマードック役のシャルト・コプリー。この人、『第9地区』の主役の人だったんですね。シャルト・コプリー。この名前、憶えておいて損は無いと思います。
私の評価は10点満点で7点という感じでしょうか。とても楽しめましたけど、全編通して繰り返し観賞したくなる作品ではなかったんですよね。幾つかのシーンに限定すれば繰り返し観たいんですけど。DVD等を購入するとしたら、次回作の出来次第でしょうか。