「デイブレイカー」


川口には来なかったのでさいたま新都心に足を伸ばしての観賞。最初はポスターで興味を抱き、公式サイトでトレーラーを見て、これは面白そうだと思った作品です。


物語の舞台は2019年。未知のウイルスにより人類の大半がヴァンパイア化した未来。ノーマルな人間は全人口の5%にまで減ってしまい、ヴァンパイアにとっては深刻な食料不足の事態に陥った。主人公のエドワードは製薬会社ブロムリー社の研究員。血液不足を解消するための代理血液の開発を研究していた彼は、事故がきっかけで人間のレジスタンス組織と接触する事に。そこで血液不足問題を解決するある体験談を耳にするのだが…。


数あるヴァンパイア映画と根本的に世界観の異なる作品。普通はマイノリティであるヴァンパイア側が、この作品では圧倒的な数で人類と逆転している。それに対抗する人間側。言ってみればゾンビ映画的である。ただ、ゾンビと違うのはヴァンパイアは知性を失っておらず、彼らに特化した文化で世界中を変えてしまっているのですね。日光を防ぎ、地下鉄や地下道を利用し、自動車も遮光スクリーンで覆われて、駅のスタンドでは血液混入飲料を販売と。さらに、人血を摂取しない事によって凶暴に獣化してしまうサブサイダー問題とか。この辺りの世界観の作り込みを序盤で矢継ぎ早に魅せてくれるのが良いですね。
で。詳しくは書けませんが、とにかく脚本の展開が秀逸で。中盤からは、こう来るか、こう来るかと。
そうそう、どうやら2008年の作品の様で、日本での公開まで時間かかっているんですね。キャストも地味ですし、劇場公開されたのはラッキーだったかもしれません。上映の箱も少なめみたいですし、観たい方はとにかく急いだ方がいいかもですね。


私の評価は10点満点で9点。DVD出たら購入して何度も繰り返し観賞したいですよ。それほど気に入りました。