「君への誓い」

6月1日にMOVIX川口で鑑賞。


レオとペイジの夫婦は雪の夜に追突事故に逢う。そして昏睡状態を経て意識を取り戻したペイジは、4年間の記憶…つまりレオとの交際の記憶を丸々失っていた。「見知らぬ他人」に自分たちは夫婦なのだと説明されて戸惑うペイジ。二人は記憶を取り戻そうと、再び同居を始めるが…


実話を元にしたストーリーなので、演出で魅せたりはしてますが基本的にはドラマティックな展開は少なく淡々と進んでいきます。映画としては主役二人の演技や表情を楽しめれば十分に観た価値は得られるのではないかと。
完全なるフィクションで無い分、物語のセオリー通りに進まなかったりしますが、その辺りのもどかしさとか二人の微妙な関係性とか、かえって面白く感じました。ラストも所謂「ハリウッドエンディング」では無いのですが、余韻が残って、これからの二人を想像できて良いかなと。まあ、そこで実話のモデルの写真と挿話を入れちゃって、その余韻を台無しにしてくれちゃうのですが…。

さて、この作品のレイチェルはヒロインのペイジ役。記憶喪失の前後両方の映像があり、とても明るく楽しい表情から暗く苦悩する表情まで演技の幅が広く、衣装も髪型も髪の色もバラエティ豊かで素晴らしかったですわ。レイチェル自身も、この役は楽しかったんじゃないかなあ。
とにかく印象に残る場面が多かったですね。カフェでチョコのロシアンルーレットしてるとことか、下着で泳いで寒い寒い震えてるとことか、結婚式の誓いのシーン、着替えてるとこにレオに入ってこられて戸惑ってるシーン、まだまだ挙げていくとキリが無いくらいですが。
レイチェルファンとしての視点だと、この作品は評価高くなりますね。
あと、あれですな。ストーリー自体には共通点は無いですが『きみに読む物語』とか『きみがぼくを見つけた日』のレイチェルが観てて脳内をよぎりました。
それにしても、レイチェルは良家のお嬢様って役が多い気がする。