アベンジャーズ


さて、観に行ってから1週間以上経ってしまいましたが、軽くレビューします。
って言うかね、あまり書ける事も無いんですわ。
物語に関してはね、高い評価を付けられるレベルでは無いと思います。軸となるストーリーは、それこそ東映のライダー映画なんかと大差無い程度です。まあ、アメコミ作品って事もありますけど、ノーラン版バットマン三部作なんかと比べると確実に質は下がります。でも、そこはそれ。作品の向いてるベクトルが違うのでこれはアリ。そもそも複数のキャラが集結してドタバタするお祭り作品ですので、ひたすら闇を描くバットマンとは世界が違いますからね。
その分、お祭りを楽しむにはやっぱり一連の5作品を可能な限り多く事前に観ておいた方が良いかと思います。
主要キャラそれぞれの性格や背景を知ってる知らないでは作品の楽しめ度合いに差が出てしまいそうですし。
まあ、パンフでもある程度までは補完してくれますし、キャラが集結するまでに何となく把握できる様な流れにはなっていますが。


この作品で特に評価したいのは、空気キャラがいないという事ですね。メインヒーロー四人に対し、ホークアイとブラック・ウィドウの生身な二人にもキッチリと時間を割いて活躍させている。さらに、ニック・フューリー、コールソンだけでなく、ヒルさんも強く印象に残る様になってますし、その辺りの描写は、ホントに大事に作ってるなあと感じましたね。
あとは、これは個人的な受け取り方かもしれませんが、キャップがね『ファースト・アベンジャー』の時はドラマは面白かったんですが、アクションシーンが全然つまらなかったんですよ。それが、今作ではソロプレイもコンビネーションも、良い魅せ方をしてるなあと思いました。それから、ソーさんとハルク。単体の映画ではスペックの比較対象がそれぞれの同類だったため、インパクトに欠ける感があったのですが、アイアンマンとソーさん、ソーさんとハルクで戦わせた事で、この二人のトンデモな強さが際立ってましたな。
ハルクは、エドワード・ノートンからマーク・ラファロに配役変更されて、何だかなあ…と思っていたのだけど、実際に鑑賞したらとてもハルクっぽくて良かったですわ。
それから、ロキも良かったですね。ドイツでのスーツ姿とか、不敵な表情も情けない表情も、トリックスターらしさが存分に描かれていて魅力的でしたわ。
あとは、カプコンの格ゲーでも登場しているあいつが黒幕として登場。次回作のボスとしての活躍が期待されます。
シリーズの続編は『アイアンマン3』、『キャプテンアメリカ2』、『ソー2』、そしてまさかの『アントマン』を経て『アベンジャーズ2』だそうですよ。
ちなみに原作の方で共闘してる『X-MEN』と『スパイダーマン』はそれぞれ20世紀FOXソニーが映画の権利を持ってるので『アベンジャーズ』に出すのは無理でしょうなあ…