「劇団ドリクラ ホストガールライブオンステージvol.3」雑感

お待たせしました。また更新に時間かかっちゃいました。
今回は一部の内容についてどう書こうか悩んでたってのも少しはあるのですが、実を言えばついゲームに時間泥棒されてまして。
まあ、それほど濃い記事にはならないと思いますので軽く行きましょうね。


2週間ほど前の7月26日に「劇団ドリクラ ホストガールライブオンステージvol.3」が開催され、今回もその昼夜2公演に行ってまいりました。


会場は前回と同じ渋谷のライブハウスDESEO。渋谷駅の埼京線ホームの階段近くから外を見ればすぐ目の前に発見できます。
で、いきなり入り口にエム役の佐藤しょうこさんの降板が発表されていました。私はチケット購入時に彼女を指名した身なので色々と感じる事はあるのですが、たぶん観客側以上に、一緒にオーディション合格した2期メンバーの方がこの件でよりショックを受けているのじゃないかと思いまして。最初から2期メンバーに応援の比重を寄せるつもりで来ていたのですが、とにかく初めてのステージに立つ彼女たちなのだから、声とサイリウムで不安や緊張をやわらげて、少しでも気持ちの後押しをしてあげないとあかん、そういう意識で臨みました。
佐藤さんが抜けた事による構成の変更とチェキ撮影会の段取り、たぶんその辺りが理由なのでしょう、開場時間が40分以上、入場してからも開演まで時間かかってました。


さて、今回の出演は12人。8月の舞台以来1年振りの登場となるナオ役の青木満理子さん。みおさん役の黒須みらいさん、セッちゃん役の姫野つばささん、魅杏役の柳瀬晴日さん、るい先生役の雨情華月さん、ユウ役の卯野春香ちゃん、エル役の沖田亜依ちゃん。そして今回から登場の第2期メンバーたち、理保役の優月心菜さん、魔璃役の柚木成美さん、アイリ役の藍乃聖良ちゃん、ノノノ役の高尾彩菜ちゃん、受付さん役の美波友利さん。


では公演内容。昼と夜では一部の構成や展開に差があるので、その辺りを併記して紹介していきたいと思います。
まず受付さんのアナウンスによって開演。そのままホスガが指名されて接客パートに入ります。
昼の部ではセッちゃん、アイリ、ナオの順。夜の部では理保、マリリン、ナオの順。セッちゃんは前回の経験もありますからもう安定してますね。第2期メンバーもがんばってキャラになりきってくれて、違和感とか全然無かったですね。
私は特にアイリのお別れの時の両手を前に突き出してのバイバイ、これでかなりハートキャッチされてしまいまして、その後は何かにつけて周囲に「アイリ可愛くてヤバい」言いまくってしまいました。
接客パートはどちらもナオがラスト。一度退場しますが、ステージ上のソファーが移動された後、すぐに戻ってきてライブパートの1曲目を務めます。
(ちなみに曲順は事前に配布されたセットリストとは一部変更がありました)
1曲目、ナオの「Glory Days」のノリの良さで一気に場のテンションを高めてくれます。エアギターを筆頭にアクションのキレが見栄えする曲ですので、青木さんらしさ炸裂という感じでした。
2曲目、るい先生の「イケないLipStick」。雨情さんは公演の少し前から喉を痛めて声が出なくなっていた状態からの復帰、加えて当日の強行スケジュールでお身体に大きな負担がかかっていたと思いますが、がんばってステージをこなしてくれました。こちらの曲は途中から酔い状態(所謂カワオケ)に変化します。
3曲目「半分はママのシナリオ」、みおさんだけじゃなくセッちゃんも登場した事にピュア紳士たちも少しどよめき。デュエット来たかーっ!こういう細かくアクション入る曲はセッちゃんがコロコロと動いてホントに可愛い。
4曲目「Real」、魅杏がユウエルを伴っての登場。バックダンサーと言うより、もう3人ユニットみたいな感じでしたね。
5曲目「Hi!-Kin-goo」、今度はセッちゃんとるい先生のペア。歌の内容も相まって、完全に児童と先生な感じ。


ここで例によって休憩時間という名のセッちゃん受難(?)のインタビュータイム。
昼はるい先生、ナオ、ユウエル、魅杏、みおさんの順。夜は何故かナオとユウエルの出番が入れ替わってました。
るい先生、上記した喉の不調に関して「昨夜、玲香さんと飲み過ぎて酒ヤケを起こしてしまった」という設定をおっしゃってましたね。これ、るい先生がこの状態だと玲香さん絶対にまだグースカピー寝ちゃってるダメっぷりだなーと、妄想捗りました。
で、雨情さんは当日はmofuのイベントもありまして、午前中から新木場→渋谷→新木場→渋谷という移動をこなしてました。なので、このインタビュータイム後の6曲目を終えてすぐに渋谷を離脱していたと思います。
ナオは久々にドリクラに帰ってきた事、アホ毛の事、筋肉の事などを語ってくれました。そして最後にはセッちゃんから「歌ってみたい楽曲」を質問されて、昼の部では「半分はママのシナリオ」、夜の部では「イケないLipStick」のサビ部分を披露してくれました。
ユウエルは舞台慣れと自信が感じられる様になってきましたね。セッちゃんも2人との掛け合いにタジタジになってる瞬間もありまして、もうキャラ設定が立ってきたと思います。安心して見ていられますね。さらにウィッグにも少し変化がありまして、ユウはマリリンへのリスペクトで前髪パッツンに、エルも魅杏リスペクトな前髪分けになってました。
魅杏、ある意味で一番暴走的に小芝居を入れてくる楽しい時間。セッちゃんだけでなく紳士側にも積極的にからんできて、キャラを大切に作り込んでるのを感じますね。
みおさん、お約束とも言えるメガネの小ネタで登場。セッちゃんの掛け合いも見事で、さらに魅杏を呼んでピュア紳士たちへの振付けレクチャーがありました。実際に観客側の動ける空間はけっこう限られていたので大変だったのですが。ここで使われた曲も昼の部では「Pure色」、夜の部では「恋・KOI」と構成が違っていました。
セッちゃん。このインタビュータイムで縦横無尽に他のホスガとからみまくって、セッちゃんパワー炸裂してましたね。キャストたちの誰との掛け合いでもその魅力を引き出せる柔軟性とアドリブ性は姫野さんが一番だと感じます。
楽曲ライブパートがこのイベントのメインという事になっているとは思いますが、セッちゃんと各ホスガとの掛け合いによる会話やリアクションによってそれぞれのキャラ性が前面に出てくる、このパートこそが実質メインと言っても言い過ぎでは無い様な気もします。いずれは第2期メンバーもここで暴走…もとい、個性を存分に魅せてほしいところです。
それにしても、みおさん、セッちゃん、魅杏、特にこの3人の存在感の大きさたるや…。



ステージパートの後半。最初の6曲目は「恋・KOI☆week end!」、ここから第2期メンバーも加わっての全員曲でまず圧倒されます。ラゾーナとは違ってDESEOのステージは少し手狭なので、後部に引っ込んだりして入れ替わり立ち替わりの披露になりました。
7曲目、「夢見るCaged Bird」受付さんセンターでユウエルを伴ってのステージです。美波さんは第2期メンバーの中で1人だけ1曲多い上に、この曲で真っ先に登場して勢いを作ってくれた感じがありますね。曲の振付けを離れたちょっとした仕草が本当に受付さんっぽさを感じました。衣装も他のホスガたちとは違うのでスマートなカッコ良さがあり、良いアクセントになっていたと思います。
8曲目、アイリのソロで「コイヲシテイマス」。この曲、動きも細かくてかなり難しい振付けだと思うのですが、藍乃さんはしっかりとこなしてくれました。印象としてはゲームのアイリよりも華奢に思えたのですが、表情や仕草にアイリらしさをこだわって役作りをしているのが伝わってきましたね。繰り返しますが、ホントに可愛かったです。
9曲目、マリリンのソロで「横浜ラプソディー」。緩急ある振付けをしっかり披露してくれました。やっぱりこの曲は心躍りますね。柚木さん、接客パートでも感じましたが、演劇系の人だけあってかなり役作りを自身の中で作り込んでいて、そしてマリリンになりきっていると思いました。
10曲目、魅杏とみおさんのデュエットでの「素直になれない」。この組み合せでもお得感あるのですが、途中で受付さんからお酒のオーダーが入る演出があり、2人とも紳士側に背中を向けて「ごっくん」と。そこから酔い状態に突入でカオスな事に。
11曲目、ナオのソロで「愛しきHero!」。この曲もとにかく動く動く、そしてみんな待ってた蹴りで会場は何度も沸きました。
12曲目、セッちゃんのソロで安定の「Oh! Mama Go To」。途中でドリームカクテルDESEOの酔いが回ってきたという設定でカワオケ突入演出。
13曲目、みおさんとユウエルによる「Stay With Me!」。みおさんは前回でもこの曲を披露していたので安心感ありましたが、何と言ってもユウエルのパートが見所でしたね。この2人はどんどん伸びている感じがして、次はどう魅せてくれるのか楽しみです。
14曲目、ノノノとナオ&みおさんによる「☆Paradise☆」。この曲もかなり激しくて大変だったと思いますが、1番だけとは言えしっかり歌い切ってくれました。ノノノ役の高尾さんはがんばりが伝わってきて、ずっと笑顔でいてくれて良かったです。実はチケット購入1回分を高尾さん指名にしてあったので、他の誰よりもサイリウム振って応援させていただきました。
15曲目、理保と受付さん&ユウエルによる「絶対アイドル☆宣言」。この曲は特に盛り上がる曲ですし、理保というキャラも井澤さんがかなり評判良かったので、優月さんなりの理保を作るのも大変だったと思います。でも、実際にステージを間近で観たら、やっぱりそこにいるのは理保だと思いましたし、全く問題ありませんでしたね。優月さん自身が本職はアイドルなので、彼女の役へのこだわりがしっかりと出ていたのだと思います。
そして全員による(るい先生は他現場での仕事の関係で昼の部では不在)16曲目「Pure色100萬$☆」とアンコールの「恋・KOI☆week end!」。
まさに圧巻と迫力で気分高揚のまま終幕となりました。各ホスガが曲の合間にそのキャラっぽいポーズを決めてくれるのも良かったですね。
アンコール曲の後、ステージ上から皆さんのあいさつがあり、幾つかの告知がありました。
特に大きなニュースは今年の「東京ゲームショー」のD3Pブースに於いて、劇団ドリクラ選抜メンバーによるライブが開催される事ですね。まだ詳細は発表になっていませんが、可能なら私も行きたいところですが…。


そうそう。夜の部、亜麻音ちん役の中園彩香さん&前のマリリン役の和地つかささんが観にいらしてました。


今回、初めての試みとして「チェキ撮影会」が昼と夜の部の間に開催されました。どちらかの公演チケット購入者のみ別途に撮影権を購入して参加する形で、ホスガ1人とソファーで2ショット撮影できるという物ですね。
私は先頭集団で入場したので十分にチケット権を購入する余裕はあったのですが…スルーしました。
本当に魅力的なイベントだと思うのですけどね。
はい、私、玲香さん以外のホスガとチェキ撮影指名する気が全く無いのです。
他のホスガも可愛くて素敵な方ばかりなんですけどね。でも、そこは譲れない想いがあるので、ホントごめんなさいでした。
その代わり、玲香さんが参加されたら全力でゲットしますので、出演をお待ちしております。



この「ドリクラライブvol.3」の公演日、都心の反対側では隅田川花火大会が開催されていましたね。
打ち上げ花火はとても華やかですけど、その一つ一つの輝きは本当に短い間だけで、その瞬間の連続にとても心が踊らされワクワクするのですが、いざその祭りが終わってしまうと物悲しく寂しい感覚に囚われます。
夢の終わり。その楽しいひと時にも終わりは必ず来て、また私たちは日常に戻っていきます。
でも、また夢は観られると、そう信じて。
色とりどりの花を咲かせるために、最高の舞台を演出するために、大勢の人が準備を重ね、そして観ている私たちに新しい夢を魅せてくれます。
そのために演出の深寅芥さんも、キャストのみなさんも次のステージに向けて少しずつ歩き出しているのでしょう。
TGSの後、そう遠くない日にまた次の公演で会える事を期待します。


今回もまたピュア紳士有志一同でスタンド花を贈らせていただきました。第1期メンバー、第2期メンバーで印象を変えてもらっています。とは言っても私は今回は一口乗っただけでアイディアも手配も他の方に一切お任せでしたが。
それから、今回は何人かのキャストさんに色々と細かい物を贈らせていただいてます。Twitterやブログで反応していただきました。それが少しでも元気の源になってキャストさんたちのお仕事へのパワーにつながって、ステージがほんのちょっとだけでもより良い物になってくれるなら、それだけで私は幸せですね。






さて、もう少し書きたい事があります。
たぶんこの事については誰も触れないと思いますが、降板された佐藤しょうこさんについて。
先にも書きましたが、彼女を指名した身としては文章にしておくべきかと思いました。
実際にどういう心境で降板されたのかはわかりません。公演前後数日のツイート内容から推測はできるかもしれませんが、それも一面でしかありませんし。また他の第2期メンバーが前日深夜に発したツイートなども佐藤さんに関係しての事かな?とも思えますが、それも憶測でしかないですね。
佐藤さんがエムとしてステージに立つ姿は一度も観る事は叶いませんでしたが、第2期メンバーの5人の誰もが私の期待にしっかり応えてくれるほど素晴らしい配役だった事を考えると、彼女にもきっと彼女ならではの輝いている部分があったと思うのです。その輝きを劇団ドリクラで体感できなくなってしまったのは本当に残念だと思います。
どの様な選択にも正解は無いでしょうし、佐藤さん自身がご自分で選んだ道の先で輝いてくれるのなら、それがきっと一番の答えなのでしょう。
だから彼女の今後の活動については意識していようとは思っていたのですが…Twitterのアカウントには鍵がかけられてしまって、ブログの更新も止まったままです。追いかけられなくなってしまいましたね。残念ではありますが、彼女が才能と運とがんばる気持ちを持っていて、そして私に縁があればまたどこかで会えるでしょう。








もう一つ。これはずっと書きたいと思っていて、でも書く事を迷っていまして。
前回の「vol.2」や「足長」の記事の時に少しだけ触れていた事ですが、第2期ホスガのオーディションが告知された時には考えがまとまっていました。
以前に受付さん役だった関口さんが退団された事もありますし、劇団ドリクラに所属し続けるか、そこから離れて自分なりの道を進むか、キャストさん一人一人にとって考え方もいろいろあると思います。また、仕事の関係でドリクラの公演にスケジュールを合わせられなくなる場合もあるでしょう。
そうした中で新しいオーディションが告知されて、私は「5号店ホスガを加えるには時期も早いし、これは現行キャストの入れ替えだな」と思いました。


そしてですね。はっきり言いますと、私はその入れ替えメンバーの中に小板奈央美さんも入っていると思っていました。
小板さんは舞台出演やダンスや撮影のお仕事がずっと続いていて「vol.1」の時もかなりムチャなスケジュールでした。今回の「vol.3」でもそうですけど、ドリクラ公演と他のお仕事の掛け持ちをこなしている人の大変さも伝わってきますし、ずっとドリクラに出演できないままのキャストさんも何人かいますしね。まあ、本当に全国区で人気レベルの芸能人などはこれより遥かに濃いスケジュールをこなしているのも確かなのですが。
昨年8月に受けた強い印象もありますし、キャストさんたちには「ずっとドリクラの◯◯さんでいてほしい」という気持ちが舞台ドリクラピュア紳士勢の中に強くあるのも確かですし、私もそれはよくわかります。
今の時点で私の中で舞台ドリクラの玲香さんは100%小板奈央美さん以外考えられません。
第2期オーディションの告知がされた時、私は「小板さんから代替わりした新しい玲香さんが今後の公演で皆勤するよりも、小板さん続投のまま玲香さん不在の方がいい」と発言しました。でも、今は考えが変わっています。


私は玲香さん役の小板さんだけを好きでいるわけではないって事なのですよ。上で「舞台ドリクラの玲香さんは100%小板奈央美さん」と書きましたが、逆は必ずしもそうではなくて、小板さんのファンとして考えた時に玲香さん役は彼女の一面でしか無いのですね。この1年、他の舞台やステージを実際に体感し、あるいは動画などで追いかけ、小板さんのいろいろな魅力をもっと見たいと思いました。だからですね、もし小板さん自身が前に進むために劇団ドリクラからの離脱を決めるのであれば、私はそれを全力で応援したいと思います。
現時点で、小板さんは玲香さんでいてくれています。第2期ホスガの配役が発表された時も、まだ発表されていないだけで「vol.3」に出演しない4人も入れ替わるのじゃないかと私は思っていました。
でも、第2期メンバーへのリプに「玲香役」とはっきり名乗ってくれましたし、私の送ったリプにも「待っていて下さる方がいるのは、とても幸せなことです」と返していただきました。だから、またいつか小板玲香さんに会えるのだなと。それはうれしい事です。
けれど、「待つ」という言葉は相手にエールを送る一方で、それはとても重い言葉だと思うのです。不在が長引けばそれだけ「待つ」という言葉は枷となり相手の気持ちを縛り付ける事にもなります。
だから私は、例えば今日この後すぐに小板さんのドリクラ離脱が発表されたとしてもそれを受け入れますし、その時にできる全力でこれからも小板さんを応援しようと、5月上旬の時点で気持ちは固まっていました。
もちろん、小板さん以外の他のキャストさんたちについても同じで、和地つかささんや井澤美香子さんがドリクラ離脱について書かれたブログ記事を読めば、残念がる気持ち以上に応援したくなりますよね。


それとですね、第2期メンバーを発表時からTwitterや稽古場ブログ、そして「vol.3」で実際に間近で観て、やっぱり彼女たちも応援したくなるじゃないですか。第1期メンバーとはホスガのキャラ性に関してアプローチも違うでしょうし、第1期と第2期でそれぞれに彼女たちならではの魅力があると思うのです。
それはね、玲香さんも同じで。今は小板玲香さんの事しか実感がありませんが、新しい玲香さん役…そのまだ見ぬ誰かもきっと玲香さんらしさを持っているのでしょう。それを私は否定できませんし、玲香さんファンとしては小板玲香さんだけに固執せず、新しい玲香さんも応援してあげたいですね。
まあ、新しい玲香さんにも私個人名義でスタンド花を贈る事になるかは…今は何とも言えないですけどね。


ドリクラという枠に限定される事なく、これからも小板奈央美さんを応援していきたいと思います。
そして劇団ドリクラのキャストのみなさん、彼女たちのドリクラ以外のお仕事や舞台も私の行けそうな限りはなるべく参加したいと思いますね。
とりあえず来週末に小板さんが出演される舞台「パターン」があります。その次にちゃんはるちゃん出演の「うみがめくれる」、青木満理子さんと藍乃聖良さんの「最高の夏にしようねノイローゼ」、柚木成美さんの「マザー4」と、4週連続でドリクラキャストさんに会いに行く予定です。至福やねー。


何だか、公演レビュー部分より追記部分の方が濃ゆい内容になってしまってどっちがメインかわからんような感じですが。
長々と読み難い文章で失礼いたしました。
まあ、だいなさん、いつもこうなっちゃうよね(汗

「劇団ドリクラ ホストガールライブオンステージvol.2」雑感

もうかなりタイミングを逃してしまった感あります。この記事の更新を待っていてくださった方がいらっしゃいましたら、お待たせしました。ありがとうございます。でも、今回はそんなに濃い記事にはならない予定です。軽くね。

3週間ほど前の5月31日、「劇団ドリクラ ホストガールライブオンステージvol.2」が開催され、例によってその昼夜2公演に行ってまいりました。
今回は場所が渋谷のライブハウスDESEOに変わりました。埼京線ホームから連絡通路への階段辺り、そこから外を見るとすぐに目につく立地で、改札を出てその高架脇までグルリと回ってくれば到着します。
ラゾーナの時はpeatix上にチケット購入の記録が残ってるだけでしたが、今回のDESEOでは紙の半券を受付時にもらえます。記念として手元に残るのはうれしいですね。
そうそう、1ドリンク制なのですが私は待ち時間の間に飲んでしまいました。最前列ではじけるつもりでしたので、こぼしたり邪魔になったりするとマズいと思っての事なんですが、開演中に接客パートなどで乾杯演出がありますから温存しておいた方が良かったですね。次からは工夫して考えます。


さて、今回の出演は7人。8月の舞台以来久々の登場となる亜麻音役の中園彩香さん、セッちゃん役の姫野つばささん。他は皆勤の面々、みお役の黒須みらいさん、魅杏役の柳瀬晴日さん、るい先生役の雨情華月さん、ユウ役の卯野春香ちゃん、エル役の沖田亜依ちゃん


開演して最初は接客パート。昼の部ではみおさん、セッちゃん、亜麻音ちんの順。
みおさん、「先日、魅杏ちゃんと2人で玲香さんのボウリングの試合を観に行ったんですよー。玲香さんスゴかったです。その後は2人でパンケーキを食べて帰りました」と。
これ、おそらく4月12日の『ウチの親父が最強 -PARCO Edition-』の事で。ブログ記事には書きませんでしたが、12日の公演後に小板さんに挨拶しに行った時、実は私の直前にお話していたお二人がみーりんさんとちゃんはるちゃんだったのですね。その辺りの経緯は当日のツイートを追っていただければ確認できると思いますが、帰りにパンケーキを食べた事もちゃんとつぶやかれているのですよ。あの場にいた観客のうち、どれだけの人がこの元ネタに気づいたかわかりませんが、もしかしたら私だけだったり?
セッちゃんと亜麻音ちんも本当に戻ってきてくれたんだなーと感激。元から再現度の高い2人ですからながめているだけでニヤニヤが止まらないですわ。
夜の部の接客ではみおさんの代わりに魅杏が。そしてセッちゃんと亜麻音ちんは2回目。
るい先生の接客は無し。雨情さん、やっぱりここ最近はお仕事が続いてましたからね。前回の小板さんと同じパターンで稽古する時間が十分にとれなかったのでしょう。そこはもう出てくれただけでもありがたいですから。


そして、メインのステージパート。
1曲目は亜麻音ちんとユウ&エルによる「夢見るCaged Bird」。続いて、みおさんの「半分はママのシナリオ」、2番からカワオケ版に切り替えて。セッちゃんの「Oh! Mama Go To」。魅杏の「素直になれない」、こちらも2番からカワオケ。しかも2番の振付けはもう1曲の持ち歌ともにちゃんはるちゃん自身が考えたそうです。るい先生の「時間のカケラ」。全員での「恋・KOI☆week end!」。


ここで休憩時間という名のインタビュータイム。
進行役はセッちゃんで、キャストを次々に呼び出して(昼の部では順番打ち合わせ無しと言ってました。でも、夜の部でも同じ順だったはず)あんな事やこんな事を赤裸々に語る時間。むしろここがメインだったんじゃないかと言えるくらい楽しかったですね。魅杏みたいにキャラを作り込んでファンサービスしてくれる一方で、るい先生みたいに本人の素が前面に出てしまってそのギャップが楽しかったり。ユウ&エルは2人のキャラ性の違いがはっきり対比できる感じで、こういう方向性で接客パートを作れるんじゃないかと思いました。
あ、インタビューの順番はみおさん、ユウ&エル、魅杏、るい先生、亜麻音ちんで、昼夜ともに同じだったと思います。
そうそう、夜の部の方ではるい先生が「今日はお休みしてる玲香さんからメールが届いてたの、『まいどおおきにー みんなによろしゅー言っといてー』って」と。これ、後で明かされたのですが実際に雨情さんから小板さんに「皆様への一言ください」メールをされて、それに応えてのメッセージだったそうです。しかし「まいどおおきにー」しか合ってなかったとかw

で、後半のステージ。亜麻音ちんソロでの「sweetx2☆summer」、セッちゃんの「Hi!-Kin-goo」、魅杏の「Real」、みおさんの「Stay with me!」、るい先生とユウ&エルの「イケないLip Stick」、ラストは全員での「Pure色100萬$☆」。
そして「アルコール」という名のアンコールは……ヤバい、日が経ちすぎて記憶が曖昧(汗)、間違ってたらゴメンなさい。たぶん「Pure色」だったと思います。


今回のライブも本当に良かったです。キャラデザの森沢さんも観に来ていたそうで「再現度高い」とツイートしていましたね。
でも、その辺りは個人個人で印象も思い入れも受け入れ方も違うので、それがそのまま推す根拠にはならないと思いますし、ゲームキャラの舞台化に拒否反応が出てしまうファンも大勢いるでしょう。
私自身も、再現度の高いキャラがいる一方で、ゲームとは違うキャラ作りがされてきている部分も感じています。それでもキャストの皆さんがドリクラとホスガたちを愛してくれていての結果ですし、これはこれで独自の世界観を作って長く続いてほしいなと思いますね。


次回のライブVol.3はもう1ヶ月後に迫った7月26日に同じDESEOで開催されます。今回は先日に行われた第2期ホスガオーディション合格者から何人かが参戦との事です。
第2期ホスガ、まだ見えないです。10人程度との事で5号店のキャラの可能性もありますし、あるいは現行ホスガのキャスト入れ替えかもしれません。
その辺についてはですね、自分の中では5月1日の時点で既に考えがまとまっているんですけどね。でも新ホスガの配役が発表されるまではやっぱり言えないですね。もうすぐ公式から告知されるとは思うんですけど。
まあ、それでも新キャストの皆さんは積極的に応援して、劇団ドリクラになじんでほしいですからね。Vol.3に小板さんが出演されるなら迷う事無く小板さん指名一択なのですが、不在の場合は新人さんを指名しようかなと思っています。
ドリクラライブVol.3、期待してます。


今回、ピュア紳士有志一同でスタンド花を贈らせていただきました。出演ホスガ7人のイメージカラーをちりばめたデザインになってます。

『足長おじさん〜ジュディ物語』

5月24日に、小板奈央美さんの出演する舞台、郡司行雄プロデュースVol.116『足長おじさん〜ジュディ物語』 WHITE組の千秋楽を観に行ってきました。

この作品は主役のジュディ・アボット役を7人の女優さんが入れ替わりで次々に演じる形になっていて、小板さんはその中のジュディG役での出演になります。
出演者はWHITE組の他にRED組とBLACK組のトリプルキャスト。それぞれにジュディがAからGまでの7人、孤児が5人いる総勢36人の大所帯。小板さんは中でも最年長で、最年少の豊田未来ちゃんは7才と年齢層も幅広いですね。
公演は全10回で、小板さんの所属するWHITE組は3回の公演がありました。
場所は銀座のみゆき館劇場。JRの有楽町駅から歩いて5分くらいの所の地下にあって、座席数は80くらいの本当に小さな箱でした。私はその最前列で観劇できたので出演者の微妙な表情の変化まで堪能しました。


さて、この『足長おじさん』、ジーン・ウェブスター原作で1912年の作品。ちょうど100年前に書かれた事になりますね。
私は1990年に放送されたアニメの名作劇場版を好きで見ていました。それから坂本真綾さん主演のミュージカル版も観に行きたいと思っていたけどチケット手に入らなかったんですよ。
で、今回の観劇前の予習も兼ねて、初めて原作を読みました。アニメでの印象とは違っていて、最初の導入部を除く文庫の200ページほぼ全編がジュディの書いた手紙の形式になっているんですね。アニメだと視聴者向けにそういう部分に手が加えられていたのかと今さらの様に知り、「手紙」という表現方法の良さ、書かれてから読まれるまでのタイムラグ、書く側と読む側の意識のズレなど、かなり深く書き込まれた作品なのだと思いました。


この舞台はその原作の雰囲気を活かしていて、ジュディが手紙の文面を独り語りする場面がメインになります。その合間に、ジュディと他のキャラとのからみ、ジョン・グリア孤児院での孤児たちの物語、そして7人のジュディや5人の孤児たちによるダンスシーンが入ります。
孤児パートはジュディとはほとんどからみが無いのですが、そこで描かれている話題は服や食事の事だとか、ジュディが孤児院にはもう戻ってきたくない事など、ジュディが手紙に書く話題とアチコチでリンクしていて、ジュディというキャラがどう育ってきたのか、彼女の性格やキャラクターのバックボーンを想像させる手がかりとしての役割になっていたと思います。


ジュディは7人の女優さんが入れ替わりで登場して独演、手紙形式ですから最後に「ジュディより」とか「追伸〜」などで締めて場面をつないでいき交代していく感じですね。
7人1役ですから女優さんのそれぞれの個性が感じられて、同じ1人のキャラであるものの、ジュディというキャラの魅力が文字通り「7色」に表現されていて、面白い演出になっていたと思います。
例えば結城あんなさんのジュディは少し勝ち気で凛としていた印象ですし、石川いずみさんのジュディはおっとり系の印象でした。そういった違いが長ゼリフの独演で次々に披露されて、とても楽しかったですね。
ジュディは物質的には何も持っていない孤児でしたが、精神的にはとても豊かな女の子で、そういう彼女だからこそ、おじさんは魅了されて学業援助を申し出たのでしょう。そしてその個性が発揮された手紙を本当に楽しみにしていたのでしょうね。それが、この舞台ならではの配役構成で活きていたと思います。


小板さんは7人の中でも背の高い組だった事もあって、少し大人びた印象。表情も豊かでしたし、この7人の中でも舞台経験は多いので演技に幅があって映えていましたね。
終演後のアフタートークでもおっしゃっていましたが、「おちゃめで可愛らしく」を意識して演じられていたそうです。
このWHITE組では小板さんが一番舞台経験を積んでいて。それは他の組でも清水芽衣さんと押川バアナ紗慧さんが多くのお仕事経験があって。小板さんと清水さんと押川さん、その3人が同じジュディG役ですから、そうしたベテランに任せられるポジションなのでしょう。
そうした事もあってか、ジャービスとの出会い、初めてのニューヨーク、足長おじさんを卒業式へ誘う場面、卒業式の後、足長おじさんの正体を知る場面など、パッと思い出してみただけでも結構重要な場面を担当されていた印象ですね。
ツイッターやブログで小板さんの事をずっと追いかけていましたが、詳細が発表される前から今回の舞台への意気込みはバシバシと伝わってきていまして、ストレートな演技系の舞台が今後もしばらくは無さそうだとの事で、稽古前後の発言に「ジュディとして生きる」という姿勢が毎日の様に表われていました。
舞台経験の無い共演者たちの中にあって突出した経歴がある小板さんは、年齢の事もありますし、稽古などでも皆さんを牽引しサポートする役目も担っていたお姉さんだったのではないかと思います。そういう意味でも、小板さんにとって大切で思い入れのあるお仕事だったのではないでしょうか。


小板さんは多才な方で、特にダンススキルは彼女の一番の武器だと思います。『足長おじさん』でも幾つかあるダンスシーンは観ていて華やかではありますし、他のジュディ役と一緒に踊るためにどうしても比較してしまい、強く印象に残りがちでしょう。
でも、もちろんダンスにも全力で挑んでいるのでしょうが、小板さんが『足長おじさん』で比重を置いて取り組んでいるのは役作りと普通の演技なのだと、私はそう受け取っていました。
ダンスのお仕事であれば、その感情表現はダイナミックな動きに依る事になるでしょうし。
梅棒の『ウチの親父が最強』ではセリフが無いために演技や表情は比較的コミカルにオーバーアクションに演出されていました。
また、『舞台ドリームクラブ』でも相当の役作りをされていたと思いますが、あちらは関西弁での長ゼリフに引っ張られていた印象もあり、何より他のキャラとからむ比率の多い群像劇でしたから。
『足長おじさん』はそれらとは全く赴きの異なる作品でした。先にも書いた様に、多くの場面が舞台上には相手のいない独演で、セリフ自体も手紙の文面そのままです。そのため、大きなアクションの無い「静の演技」になります。そこでキャラを活かしていくのが微妙に変化する表情と、セリフの抑揚と、手の指や足の爪先の動きにまで込められた感情の一つ一つ。
そう、決して派手では無いのです。でも『ウチの親父が最強』の時ほど極端ではありませんが、そこには静かにはっきりと感情の揺らぎが表われています。
所持している衣装を一着ずつ紹介する時のウキウキした表情や仕草、ニューヨークを訪れた時のキラキラさ、ジャービスの事を語る時の乙女らしさ、おじさんと会う事ができなかった時にスカートの裾をギュッと握りしめる指先の悔しさ、とうとうおじさんと面会した時の心配の暗さから一気に嬉しさの輝きへと変化する表情。そして舞台の照明が消える瞬間にうつむいていた表情が微妙に変わるなど。
この役を演じる事に込められた全力を、最前列の席でしっかりと堪能できたのは幸せでしたね。それでもやはり舞台は生き物ですから日によっても細部に違いは出てくるでしょうし、見逃した部分も気づかなかった部分も多いと思います。だから本当なら3回の公演全部に行きたかったんですけどね。でも、来れなかった人がいる事を考えたら1回でも実際に観れた事に満足です。


それから髪ですね。ちょうど公演の1ヶ月前でしょうか。このジュディ役の年齢に合わせて髪をバッサリと切られたのです。それまで長くてサイドに分けていた前髪も眉毛にかかるかくらいの長さに。それがかなり見た目の印象が変わりまして、小板さん自身も主張されてましたが「若く可愛く」見えると。
それでですね、これは小板さん自身が役作りとして意図的に演出されていたのか、それとも本当に偶然の効果なのかわからないのですけど、この前髪がとても効果的に舞台上で映えていたと思いました。と言うのも、最初に小板さんが舞台に現れた時には前髪はストレートに垂れていたのです。オデコが隠れていましたね。それが次第に左側に流される感じになってオデコが見える様になっていくと。つまり若く初々しい新入生のジュディから4年後の大人っぽくなった卒業生のジュディまで、その成長の変化が前髪から受ける印象からも感じられたのですよ。額の汗を拭いたり、ダンスを繰り返しているうちに自然にそうなってしまっただけなのかもしれませんが、例え偶然だったとしても効果的でした。


そして衣装。一体どれだけ着替えていたんでしょうか?小板さんだけでなく他のジュディ役の子も。ちょっとした小物をアクセントに加えたりも含めると、もしかしたら出てくる度に何かしら変化していたかもしれません。ずっと同じ衣装を着続けている孤児たちとの対比になっていたんでしょうね。
クリスマス衣装やパーティでのドレスもとても可愛くて綺麗でした。


ジュディの独演がメインではありますが、他の同級生たちとのからみのある場面も少しあります。その場面でジュディ役を演じていないキャストが他のキャラを演じる事になります。
小板さんはサリー役で2度(かな?)登場しました。サリーは真面目で内気で野暮ったい感じの子で、大きな黒メガネをかけています。その姿が私には『ウチの親父が最強』のメガネあられさんに見えてしまって、メッチャ内心でテンション上がってしまいました。
ちなみにサリーは原作では『続あしながおじさん』の主役になっているそうです。


終演後、舞台上には出演者全員が集まってのアフタートークの時間。プロデューサーの郡司氏(だと思います)が登場して司会役を務めてました。けっこう辛口で厳しそうな人でしたね。でも、舞台演技に対して真剣に取り組んでいて、だから公演も長く続いているのだと思います。
人数が多いため、小板さんはそれほど多く発言されませんでしたが、先にも書いた「おちゃめで可愛らしく」発言だけでもう満足です。
それに、この時の小板さんは最年少の未来ちゃんの手を握って導いてあげたり、ずっと気にかけてあげていて、本当にこういう面が小板さんらしくていいなーと思って見てました。


全てが終わって。出口までの通路から階段にかけて出演者たちが見送りに出てきてくれてました。狭くて後ろからも押し出される形になるのであまり時間は取れませんが、ちょっとした挨拶くらいは出来る様になってました。
実は私、この舞台を観劇済みのピュア紳士仲間からこの情報を得ていまして。少しでも長く時間を確保するには最後がいいんじゃないかとギリギリまで粘っていたのです。
少しお話ができて、ちょっとしたプレゼントをお渡しして、VITAのドリクラZEROの機能を使って玲香さんとの2ショットを撮影させていただいて時間切れでした。贅沢を言えばもっと話したい事はあるのですが、これだけでも十分すぎるくらいありがたいです。
玲香さんとの2ショットは場所が暗めだった事と、この機能自体が低画質になってしまうので粗くなってしまいました。もう少し時間に余裕があれば距離や向きなども調整したかったところですが、小板さん自身にも喜んでいただけたので良しとします。機会があればもっと綺麗に撮らせていただきたいですね。

残念ながら小板さんは5月31日の『劇団ドリームクラブ―ホストガール ライブオンステージ Vol.2』には欠席で、それについて語りたい想いはたくさんあるのですが、いずれ書く機会もあるかもしれませんので、それまでしまっておきます。

今回は私を含めたピュア紳士有志一同9名でスタンド花を贈らせていただきました。
今までは玲香さんのイメージカラーだったり、小板さんの好きな青や紫の花で作ってもらっていましたが、今回はWHITE組に合わせて真っ白です。


『足長おじさん』の舞台が全公演を終えて、小板奈央美さんは次に向けて歩き出しています。
この舞台から得られた経験値、そして他の共演者の皆さんとの出会い、とても大きな物だったと思います。
WHITE組の本番は公演3回でトータル5時間くらいでしたが、舞台が決まって2ヶ月ほどですか、他のお仕事の合間にも稽古や本入れや役作り。実際に舞台に立つ以前にあった色々な事、それこそ日常の些細な事から受けた刺激や出来事を取り込んで、そうした物が結実して小板さんのジュディが誕生したのだと。舞台演劇というのはそういう物なんだろうなと感じました。
当分の間は今回の様な舞台演劇のお仕事は無いとの事ですね。梅棒3rdも小板さんの出演に期待していたのですが、そのオーディションの日程が『足長おじさん』の公演と重なってしまって残念です。
しばらくはここ最近の様に、ダンス主体のお仕事や撮影モデルのお仕事が続くのでしょうね。色々な仕事のオーディションなどにも積極的にアクセスしている事も伺えますし、お仕事で輝いている姿を見るのが応援している側としては一番嬉しい事です。
それに、ダンスチーム就職氷河期の方もいよいよ動き始めたとの事で、こちらも期待です。
小板さん、『足長おじさん』のジュディ役、おつかれさまでした。次は小板さんのどんな面を魅せていただけるのか、楽しみに待っています。


よろしければ小板さんのブログもご覧になってください→「こいたチャン☆style 舞台『足長おじさん〜ジュディ物語〜』終演」(小板さんの旧ブログは閉鎖されましたのでリンクは外させていただきました)

梅棒 2nd ACT『ウチの親父が最強 -PARCO Edition-』

今年の1月末から2月に上演された舞台「ウチの親父が最強 」が渋谷のPARCO劇場で2日間だけ再演されましたので観てきました。
舞台内容に関しては前回公演の時の記事をご覧いただければと思います。→梅棒 2nd Act『ウチの親父が最強』
今回は前とは違ってる部分などについて軽めな記事になる…かな?私は東京Aキャストしか観ていなかったので、差異が多くとても新鮮でした。


今回のキャストは梅棒のメンバーが8人。今人さんが他のイベントに参加されているため今回は出演されず、前回は写真担当として参加されていた飯野高拓さんが出演。バーのスタッフの千堂さん、ナース、電車の乗客、受験生、主婦など多才な演技を見せてくれました。本当にかなりおいしい役ばかりでした。


梅棒以外のキャストも含め、基本的には大阪公演版に準じている様です。ただ、しぐれ役だけは東京Aの野田裕貴さんが担当し、大阪でしぐれ役だった鶴野輝一さんは今人さんの代わりに晴美さん役を演じてました。これがホントに可愛いお母さんでしたね。


四葉さん役に関しては12日の公演では東京Aと大阪で担当してたIGさんが、13日は東京B担当のsuzuyakaさんが日替わりで演じてました。そのため、四葉さんは両日でかなり演技の印象に差が出ていまして。特にメインとなる「誘惑」の場面。IGさんはもちろんポールダンスを披露してくれるのですが、suzuyakaさんは柔らかく艶かしいダンスを魅せてくれる一方で、所々で全くブレの無い刀身の様な鋭さを魅せてくれました。IGさんの美しくも力強い演技と対象的に、舞台上でsuzuyakaさんのいる場所だけ世界が違っている様な華やかさがありましたね。


ボスの九十九役の永井悠造さん。迫力があって、コミカルで、津田さんとは全く違う魅力がありました。菊池祐太さんと同じく演劇系の人なので、舞台上で役作りが映えるのでしょう。四葉さんとのからみで拍手したくなる展開がいろいろ仕込まれてました。


前回、東京Aで瀬名君を演じてた菊池祐太さんは今回は演出助手として裏方に回ってはいますが、1場面だけ出演してます。小学生あられちゃんに意地悪をしてるのをお父さんに追い払われる役なのですが、ここで実はラブレターらしき物を渡そうとしてるのが一瞬わかり、その微妙な感情表現をした演技は良かったです。短い出演ですが、とても印象に残りました。


おじいちゃん役のだーよしさん。「うちパパ」では私は初めてなのですが、3月に川崎クラブチッタで行われた「ダウン症の日」のダンスイベントでTRIQSTARというチームで参加されていまして、そこでのステージがため息が出るほど良かったのですよ。今回も随所でロボットダンスを披露してくれまして、マチョさんとはまた違った魅力あるおじいちゃんでした。


あられさん。「白馬の王子様」に憧れる、大阪版のメガネあられさん。
小学生時代は美優ちゃん。基本的には東京Aの時とは変わらない感じでしたけど、表情がとても輝いてましたし、小さい身体で舞台上をダイナミックに動き回るその姿はやっぱり目立ってましたね。
そして、小板奈央美さん。こちらも基本的なダンス構成は東京Aと変わらないはずなんですが、ちょっとした表情や仕草がキラキラしていたA版あられさんとは明らかに違ったキャラになっていました。コミカルで、リリカルで、幸せな表情も、哀しい表情も、家族に向ける優しい表情も、困難に立ち向かう凛とした表情も、安定して魅力的でした。
瀬名君との出会いを描いた「いつだって僕らは」の場面、その幸せが引き裂かれ苦しむ「会いたくて会いたくて」の場面、何度観てもやっぱり好きです。


終盤の戦いの場面、ここは大阪版と同じなのでしょうか?東京Aの「魔弾」とは大きく違っていて良かったですね。
ドラマ再現の場面は東京Aと同じ「ロングバケーション」でした。


私は今回の2日間の再演4回中で最初と最後の2回を観てきまして。どちらも最前列のど真ん中と、少し右寄りという特等席。それだけ臨場感もありましたし、皆さんの細かい動き…それこそ指先とか表情まで近くで体感する事ができました。
これで「ウチの親父が最強」という作品が本当に終わってしまうという事で、千秋楽16時からの回は気合の入り方が1日目と比較しても並みじゃないと感じました。要所要所でそれまでとは明らかに違うキレを感じましたし、「最後だから悔いの無い様に全部を出し切る」という様な気持ちがこちらに伝わってくるような気がしました。
この作品を観るのは前回のも含めるとこれで5回になりますが、全く飽きないどころか、その都度何か新鮮な感動を得られますし、物語自体はシンプルな分、こちらの感情に対してテーマ性をダイレクトに訴えかけてくるのでしょう。
どういう風に展開するのかを知ってても、毎回同じ所で泣きますし、笑いますし、感動がどんどん上書きされていく感覚でした。さらに前と違う部分なども少しずつ増えたりして、繰り返し観たくなりますし。
一度作品として完成している物に公演中に手を加えてより良い物にしていく、それは観ているお客さんを楽しませようと考えてくれているのだと思います。それがわかるから、この梅棒の作品は満足できると期待できるし、次の機会があればまた観に行きたくなるんですね。
登場するキャラみんながそれなりの幸せな位置に落ち着き、それを観た側も何か幸せなほっこりした気持ちで劇場を後にして、そして誰かとのつながりを意識して、誰かに優しくしたくなる。そういう作品を送り出す梅棒って、なんて素敵なんでしょう。


この「ウチの親父が最強」は終わってしまいました。それは少し寂しい事ではありますけど、もう3rd ACTが発表されています。次もきっと面白く、観に行って良かったと思える作品だと期待できます。はい、私も絶対に行きたいと思います。
感動と幸せな時間をありがとうございました。

今回も小板奈央美さんにスタンド花を贈らせていただきました。

春咲小紅・晴れの日も雨の日も夢見て〜「劇団ドリクラ ホストガールライブオンステージvol.1」雑感

あの8月の伝説となった舞台ドリームクラブの公演から半年。その間もキャストの方々の活動をTwitterやブログや実際のお仕事を拝見したりDVD祭りになったりと、ずーっと夢から醒めない状態でしたが、とうとうホストガールたちが再結集するという公演が開催されました。
「舞台ドリームクラブ」から改めて「劇団ドリームクラブ」、その「ホストガール ライブオンステージ Vol.1」が2月11日に開催され、その昼夜2公演に行ってまいりました。

会場前には早めに到着しまして、ピュア紳士仲間たちと楽しく語りながら待つ事に。その列の目の前にはキャストの方々へ届いたスタンド花が並んでいて、一瞬そこにホストガールたちが出迎えてくれているような幻を見た気がしたり。
ちなみに玲香さん役の小板奈央美さんには私から贈らせていただきました。玲香さんの色に合わせてインディゴ系で作ってもらったのですが、他のスタンド花が赤やピンクや黄色の暖色系が中心だった事もあり、いい感じに場のアクセントになってくれた印象です。いい目の保養になりました。

あ、こちらの画像は小板さんのブログからお借りしました。
よろしければ小板さんのブログもご覧になってください→「こいたチャン☆style ドリクラライブ☆裏側」(小板さんの旧ブログが閉鎖されましたのでリンクを外させていただきました)


さて、公演です。今回の開催が急に決まったのか、スケジュールが埋まっている方も少なくなかった様子で、出演は夏の舞台の半数ほどの8人。実際、小板さんの出演もかなりきわどかったのではないかと思いますが、それに関しては後述します。
出演はみお役の黒須みらいさん、玲香さん役の小板奈央美さん、魅杏役の柳瀬晴日さん、るい先生役の雨情華月さん、理保役の井澤美香子さん、あすか役の小新井涼さん、ユウ役の卯野春香ちゃん、エル役の沖田亜依ちゃん。(公式発表順)


開演し、第一部は接客パート。夏の舞台で開演前に行われたアレです。途中で素面からほろ酔いに演技が変わり、ゲームオリジナルのキャラ再現という点では一番大きいパートだったと思います。
昼の部ではセクシーさ炸裂なるい先生、酔ってネコバージョンも披露してくれた魅杏、観客側にリクエストを振って、カワオケまで再現してくれた理保。
昼でこの3人でしょ?元のゲームで接客シーンが無いユウとエルは除外すると残り3人が残ってます。これは夜の部で玲香さん来るで!とだいなさん勝手に期待に胸躍らせていたわけですが…
で、夜の部の接客パート。最初はあすか。ある意味でピュア度の試される接客会話の連続の後に平手打ちモーション。かなり素晴らしかったですね。そして次に魅杏。昼の部とは別バージョンの接客を披露してくれました。そして最後はみお。例の名前を間違えるお約束から始まり安定した癒され具合でしたね。
はい、今回は玲香さんの接客はありませんでした。もしかしたら…とも思ったのですが、やはり十分に稽古する時間が厳しかったようです。ですが、ここは「Vol.2」以降への楽しみができたと、そう期待したいところです。それに、玲香さんの代役として2バージョンの接客を頑張ってくれたのが魅杏だった事もポイント高いですね。ゲームではストーリー面で深く交流する事も少ないのですが、玲香さんに憧れて「玲香さんの事なら何でもまかせて!」と言ってくれる魅杏ですからね。なんて健気な子でしょう。
ちなみにあすかが指名された時、私はここで「よっしゃ!入れ替わった!」とガッツポーズですよ。続いて「玲香さん、来るか?」とワクワクしてる中で魅杏の指名。ここで「あれ?」と戸惑い、次のみお指名で「これで残り一人だから夜は4人やって玲香さんトリ?…終わったー…」みたいな感じ。後で言われましたが対岸の客席から私の様子の変化が丸わかりだったそうですw


第二部は夏の舞台のダイジェスト映像を見ながらのコメンタリーパート。司会役は基本的に小新井さん、それをサポートする感じでみらいさんと小板さん柳瀬さんが発言多めだった印象ですね。
ステージ上の並びは左からユウ、理保、魅杏、玲香さん、真ん中のスクリーンを挟んで、るい先生、みお、エル、あすか。
私の席は昼はるい先生とみおの近く最前列3席目。夜はユウと理保の目の最接近距離で2列目1席目でした。基本的に玲香さんと魅杏の位置をずっと見てた感じでしたので、昼は角度的にエルとあすかの方はほとんど見えてませんでした、ごめーん。夜の時は真横がユウという位置関係だったためにユウも理保もよく見えていたんですけどね。理保は夏の舞台の時からキャラ再現度高いし、可愛いよなーとわかってたのですが、ユウ役の卯野春香ちゃんもムッチャ可愛かったですね。
で、昼は企画通りに映像を見てのコメンタリーを進めてた感じで、当日は出演していないキャストの事についてもけっこう話していましたね。魅杏から遙華様への百合発言に会場が湧いたのもこの時。
夜は映像にこだわらず、それぞれの役作りの話題で盛り上がりました。これだけキャラの再現性の高い舞台ですから、いつか質問できる機会があったら個人的に聞いてみたいと私も思っていたので嬉しかったですね。みなさんが自分なりに模索していて、自分の演じているキャラを大切に思っているんだなーってのが本当に伝わってきましたね。
玲香さんと魅杏が並んで座ってて、しかも発言も多めだった事もあって、二人の仲良しっぷりが強く印象に残ってました。私が二人の事ばかり見てたためからの印象かもしれませんが。
そして、玲香さんと一番仲の良いキャラのるい先生がスクリーンに隔たれての対岸。魅杏と仲良ししてる玲香さんをるい先生がちょっと寂しそうに見えたり(あくまで個人的印象)、時々玲香さんとるい先生が離れた位置関係で見つめ合ったり微笑み合ったりしてる状況が生まれて、それを目の前で堪能できて幸せでした。
他に印象的だったのは、マイク持ってるのに「玲香さんにマイクあげて」というみお(だったかな?)の振りに、自分のマイクを隠して受け取って、茶目っ気のある表情を見せてくれた玲香さん。昼夜で別の状況だったのに同じ事が繰り返されたのが面白かったですね。
このコメンタリーパートはキャストのみなさんの表情が本当に豊かに変化して、たぶんキャラとしてではないそれぞれの素の部分がかなり出ていて、とても魅力的な時間帯でした。できればDVDにはここのパートだけでも昼夜両方を収録してほしいところなんですが、昼の分は撮影してないのかなー。ちょっと残念ですね。


そして第三部はライブパート。トップはるい先生の『イケないLip stick』。
そして待ちにまってた玲香さんの『Ride on time』、不覚にもイントロで感極まってしまってゲイコールに乗り遅れてしまいました。しかも昼夜とも…事前に『Ride on time』を何回も聴いてイメトレしてたんですけどね。もちろんサイリウムも力の限り振ってコールも手拍子も入れていったわけですが、はっきり言って自分でどのくらいできてたか憶えてませんわー。小板さんの張りのある歌唱力とキレのあるダンスに見蕩れるばかりでした。玲香さんが退場される時に思いっきり「玲香さーん!」コール叫んだのでDVDに私の声入ってると思います、失礼しました。
魅杏の『素直になれない』、みおの『半分はママのシナリオ 』、あすか&ユウ&エルの『ココロのコトバ』と続き、理保の『絶対アイドル☆宣言』。この曲の終盤にホスガが集まり、『Pure色100萬$☆』の全員ダンスにつながります。ここで一度退場、「アンコール」コールの後に再び全員がステージに登場し、トリが『恋・KOI☆week end!』でした。最初は全員がステージ上で横一列に座り込んでいて、曲が始まるとともにあくびや伸びをしながら起きて立ち上がるという演出。この時に玲香さんとるい先生のポジションが並んでいて、玲香さんがるい先生にトントンとたたいて「起きてー」とうながすアクションが入ってましたね。
しかし、我ながらホントに全員出演の時には玲香さんしか見てないなー。いや、ステージ直近だったのですぐ横に入れ替わり来てくれたホスガたちにも顔を向き合って応援してました、時々。
今回の公演も4月にDVD化されるとの事で、終演後はこぞって注文する光景が。今回来れなかった方も、前回と同じ様に一般販売がある事に期待しましょう。公式にリクエストを送れば実現の可能性も高くなるかな?
そして、このDVDの売り上げや反響が次の「ライブVol.2」開催につながる礎となると思いますので、ぜひとも公式に我々の声を届けましょう!


公演終了後、興奮に包まれたままピュア紳士仲間と総勢7名で円卓会議…ではなく飲み会へ。しかも参加者7名の推しホスガ(および受付さん)が全員バラバラだったという奇跡。とても楽しく語り合える時間を過ごせました。


さて、公演のレポートだけでも長くなってしまった感ありますが、もう少しだけ書かせてください。


小板奈央美さん、玲香さんを演じていただいて、そして今回の「ライブVol.1」に出演していただいて、ありがとうございました。
小板さんは今回の公演の直前にも別の舞台に出演されていました。はい、私も東京で3回足を運び堪能した梅棒の『ウチの親父が最強』です。こちらが1月23日から2月2日まで東京での公演、2月5日に東京を出発し夕方に大阪に到着、6日から9日までが大阪での公演。その千秋楽の夜には新幹線で東京へ。10日にドリクラの稽古に合流、11日にドリクラ本番。
『ウチの親父が最強』はタイトルこそ同じ物ではありますが、東京と大阪では役の設定も内容も別物に変わっていまして、つまりこれだけで2つの舞台を連続でこなしていた事になります。しかも東京でのAキャストは1日1公演まででしたが、大阪では4日間中3日は1日2公演。さらにそのまま休養日を挟まずに東京に戻ってすぐドリクラ。こうしてまとめてみると小板さんがどれだけ頑張ってきた事か。いや、私なんかが想像できる以上に舞台に対して、演じる役に対して、一生懸命に向き合っていた事と思います。
ファンとしては無理しすぎて体調を崩さないだろうか、ケガしないだろうか、公演が終わるまでトラブルも無く滞り無く大成功してほしい。そう祈るばかりでした。
最初の方に書きましたが、「小板さんの今回のドリクラへの出演がきわどかったのではないか」というのはこういう事情で、素人考えでは、普通なら今回の出演は見合わせるのではないかと思うのです。でも、出演してくれました。
それは他のドリクラキャストと会ってまた一緒に舞台に立ちたかったという事かもしれない。玲香さんという役を好きでいてくれているのかもしれない。もしかしたら私たちドリクラファン、玲香さんファンのために頑張ってくれたのかもしれない。
そう思うと、本当に、本当にありがたいです。
他のキャストと合流しての稽古の時間がほとんど取れなかったにも関わらず、8人編成の全員ダンスもこなしてくれました。そして、稽古の時間が十分に取れなかった事を考えると、接客パートで玲香さんが無かったのも納得です。むしろソロの『Ride on time』を完璧にこなしてくれた事こそ驚きで、梅棒の合間に、あるいはそのもっと前からこの日のために独自で練習を重ねていたのではないかと思います。
8月の舞台をきっかけに小板さんを知り、ダンスを中心にそのお仕事を幾つか見てきました。そこで感じたのはダンスも歌唱力もこちらを魅了する力があり、しゃべりの仕事の時もきっちりリアクションを取って、表情も豊かに変わっていく。本当に多才な人なんだと感じます。
そして、小板さんなりに解釈した玲香さんを見てみたいし、それ以上にいろんな舞台でいろんな役で、あるいは就職氷河期で、それらとはまた違ったお仕事で、もっと様々な小板奈央美さんを魅せていただきたいです。


で。だいなさんが玲香さんと小板さんの事しか書かないと思ったら大間違いですよ?


劇団ドリクラのキャストは皆さん素晴らしくて全員の事も書いてあげたいのですが、2人だけ少し書きます。
実は小板さん以外にも特に2人をひっそりと応援していました。
るい先生役の雨情華月さんと、魅杏役の柳瀬晴日さん、通称ちゃんはるちゃんです。
この2人の演じるキャラは玲香さんとも関係が深いので元から興味はあったのですね。
以前から時々るい先生や魅杏の事にもTwitterで発言してましたし、今回のライブ数日前辺りからやたらと魅杏に関しての発言が大きくなっていた事に気づいていたフォロワーさんもいたかもしれません。
そして数日前にTwitterで晒したイラストが舞台キャストを意識してのるい先生、玲香さん、魅杏。さらにライブ当日の朝に2時間かけて描いたイラストもちゃんはる版魅杏。通常のだいなさんだったら、絶対に玲香さんしか描いてませんよね。
一部では推しホスガを変えてきたんじゃないかと勘ぐられたりしました?でも、玲香さんと小板さん一択ですから。


雨情さんは、私がよくお相手させていただいてるドリクラ関西教室と関係のある方で、よくTwitterやブログでその言動を追わせていただいてます。何と言うか、癒されますよね。
ドリクラの「役作り」の話題で小板さんが雨情さんに標準語を、雨情さんが小板さんに関西弁のアドバイスをするという関係になっていると語っておられましたが、その事もあって玲香さんとるい先生の関係性と重ねて見てしまいます。
で、ステージ上では触れられていませんでしたが、小板さんはどの様に玲香さんのキャラに色付けをしていったのでしょう。実際のゲームを参考にキャラ作りを掘り下げているキャストの方もいましたが、おそらく小板さんはそれほどゲームには触れていないのではと推測してます。ある程度は触れていたかもしれませんが、それこそ何周もやり込んでとか、無印とZEROの違いだとか、そのレベルまでは突き詰めていないんじゃないかなあと。そこで、オーディション以前からドリクラを実際にプレイしてファンでもあった雨情さんが簡単ではあったかもしれませんが、「玲香さんだったらこうだ」みたいなキャラ性の掘り下げの手助けをしていたのではないかと思うのです。あくまで勝手な想像ですけどね。どちらにしろ、雨情さんの存在が無かったら、小板さんの玲香さんはあそこまで説得力を持たなかったかもしれない。それだけでも貢献度は大きいです。
今回のステージではトップで歌い踊り、観客たちの心をバッチリ掴みましたし、コメンタリーパートでの素が出たボケっぷりも、演技の経験がほとんど無い中でのステージ上の度胸と大胆さ、まるでゲームのるい先生そっくりに聞こえたその声も。ゲームのるい先生と同じかと言われれば決してそうでは無いですけれど、ここにもまた舞台版としてはっきりと形を得たるい先生がいました。


ちゃんはるちゃん。この子も夏の舞台で「魅杏かわいいー」と思わせる舞台版ならではの魅杏を印象付けた事も大きいのですが、Twitter上でのRT祭りでの印象も大きいですねw そしてTwitterやブログで時折見せるちゃんはるちゃん節、たくさんのファンが支持し、彼女にリプしていじりたくなるのもわかります。レポート部でも紹介しましたが、今回は接客を2パターンこなしましたし、ソロでも魅力炸裂。コメンタリーパートでもガンガンと主張してましたし、カーテンコールの時も最後のあいさつは彼女が任されていました。
ある意味、今回のライブでの中心となっていた印象があります。
加えて、稽古場ブログの更新もちゃんはるちゃんが一番多かったのですよね。他の方はスケジュールが厳しいなどの理由があるにせよ、ちゃんはるちゃんはドリクラライブを大切に思っている事がこちら側にも強く伝わりましたし、ドリクラライブを成功させたいという思いでの準広報としての健気さがはっきりと感じられました。こんないい子を応援しない理由は無いでしょう?


雨情さんとちゃんはるちゃん。この2人を応援したくなった事には他に理由があります。
2人とも、8月の舞台以降にプライベートでつらい事があったのですね。
多くのフォロワーさんたちが彼女たちに温かいメッセージを送っているのを眺めながら、私は何を言ってあげればいいのか悩んでいて、結局タイミングを逃して何も励ましてあげられませんでした。その事もあって、また彼女たちが笑顔になって以前の様に明るくなっていく様子を見て、2人を応援してあげたいと思ったのでした。
もちろんつらい事は誰にだって起こります。他のキャストの皆さんにもこちらに見えてないだけで大変な事がいくらでもあったでしょう。そういった向かい風を受けながらも、綺麗な花を咲かせようとする彼女たちを応援したいのです。
』れの日も『』の日も
この劇団ドリクラでの経験が彼女たちを成長させ、やがて大きな実を結ぶ事を期待し、応援し、楽しみに。
花が咲けば人は集まります。いつ咲くのかと指折り数えて待っているでしょう。でも本当に大切なのは、その花の開花時期が終わり、その中で得た物が大きな実となって、それがやがて次の大きな花へとつながっていく。それを見守っていたいです。
だから頑張れ、劇団ドリクラのホストガールたち。

梅棒 2nd Act『ウチの親父が最強』

梅棒というダンスエンターテインメント団体の2回目の単独公演、『ウチの親父が最強』を観てきました。1月25日と、昨日2月1日、そして今日の東京公演最終日にも行ってきます。今回はこの舞台について少し書いてみたいと思います。
ただ、私が今まで舞台を観劇したのは両手の指に足りない程度ですし。ダンスに関しても、そういう要素のあるアニメ作品から少し興味を持ち始め、扉を開いて中をのぞいてみた程度ですので、勢いだけでけっこう的外れな事とかを書くかもしれませんが、その辺はご了承ください。

以前に「舞台ドリームクラブ」と、そこで玲香さんを演じていた小板奈央美さんをこのブログで紹介した事を憶えていますでしょうか? 微力ながら彼女の活動を応援しているのですが、その過去の活動の中で何度も梅棒の公演に参加されているのですね。それでこの団体の名前を憶えて興味を持っていたわけです。
で昨年の11月でしたか、小板さんが梅棒の公演への出演をTwitterで告知されまして、私は仕事の休憩中だったのですが速攻でチケットフォームにアクセスして行けそうな回のチケットを予約しました。それからはもうずっと公演を楽しみにしていましたね。



さて、『ウチの親父が最強』という作品。梅棒の公演ですからダンス主体になります。普通に演技をしていたり静な場面の溜めはあるのですが、それすらもリズムに組み込まれてると錯覚するほどダンス尽くし。
そして、ここ重要ですが、ほとんどセリフがありません。と言うかキャストの皆さんは口パクをしているのですが、そのセリフが聞こえる事はまず無いです。実はダンスにかかる音楽としてJ-POPが次々に流れていくのですが、その歌詞がキャストの演技と口パクにピッタリとハマるのですね。この演出に最初に気づいた時はホント感動しました。
この作品の物語自体はとても単純で、五十嵐家が幾つものトラブルに巻き込まれながらも頑張る。そのトラブル相手となるヤクザ屋さんの下っぱ瀬名君と、五十嵐家の長女あられさんのロマンス。基本的にはそれだけです。でもその簡略化された筋が逆に効果的になっていると思うのですよ。セリフが無く、そもそもセリフでの語りや説明を必要としない。その分、ダンスや全身を使った感情表現、そして表情、そうした視覚からの情報がダイレクトに伝わってくるのです。言語を介して一度咀嚼する必要が無い分、観客の笑いや泣きといった感情も素直に引き出されているんじゃないですかね。そこに、前述したJ-POPの歌詞が沁み込んでくる。とても効果的だと思いますし、だからこそ観ていて、体験していて気持ちよい。観た人たちが皆さん絶賛しているのも不思議ではないです。
物語は単純と言いましたが、タイトルにある親父、そして家族。一応、テーマはそこになるんでしょうけど、たぶんですね、その「家族」って括りには縛られてないと思うのですよ。もちろんそれは血のつながった家族でもあるのですが、それが好きな人だったり、友人だったりね、あなたにとっての大切な人。そういう人とのつながり。その人の笑顔のためなら頑張れる。その人と一緒に笑顔でいられるならどんな困難が立ち塞がっていても生きていける。そういう気持ち。たぶんそういう事じゃないかな。だから五十嵐家と瀬名君だけではなく、最終的には敵対してたヤクザ屋さんたちも大切な「家族」になって、一緒にハッピーエンドを喜べる。そういう気持ち良さが観ている側に伝わって、演じたキャストの皆さんも、観客の皆さんも、最後は笑顔で帰っていける。そんな素敵な作品なんですよ。


それからですね、自分の視野ってのは限られていて、ステージの一方に集中していると逆サイドってのは認識しづらいのですよ。一回目で追いきれなかった側を意識して観ると、そちらでも細かい芝居がされてたりね。そういう見逃してしまった所を改めて観たくなります。
それだけではなく、一回目に観た時と比べて明らかに演技が変わってる場面もいくつかありました。それどころか、確か2人のシーンだったはずなのに今日は3人になってたりとか。そういう感じに公演を重ねる毎にどんどん書き換えられていってるんだな、舞台ってのはやっぱり生きてるんだなと思いましたね。
そして、この作品はトリプルキャストになっているのです。東京公演でAとBは梅棒のメンバーが4人ずつプラス9人、それとは別に大阪公演では梅棒8人プラス5人という構成なんですね。そして、それぞれが演出やキャラ設定が変わってくる。つまり3パターン違った内容になるって事で。…小板さんが出演されるって事で3回ともAキャストでチケットを取りましたけど、これを知ってBも観たくなりましたね。そして大阪にも行きたかった。うーん、残念。
演出が違うと言えばですね、劇中にドラマ「ロングバケーション」のセリフ音声がそのまま流れる場面があるのですよ。キムタクと山口智子の人気ドラマですね。ああ、それで彼氏役の下の名前が「瀬名君」な理由がわかりました。なかなか下の名前としてはあまり聞かないですからね。
で、Bキャストの方の彼氏役の方も下の名前を見ると「完治」w こっちは「東京ラブストーリー」を使ってるって事ですよね。
そしてワンちゃんの名前もAとBで違う。これも明らかに演出が別って予想つくじゃないですか。
大阪公演の方も、あられさん演じる小板さん自身が「似ても似つかぬ全くの別人になります」と発言されてて、めっちゃ気になりますし。
両方を観れる人がホントうらやましいです。
こんな感じで、基本設定としての人物配置は同じでも、実際にはそれぞれが別物になっていて、それで何度観ても楽しめる作品になってるんですね。と言うか、実際に同じAキャストを観ていてもとても簡単には消化しきれないですわ。前売りチケットが完売するのもうなづけますし、リピーターがたくさん出てくるのも当然という気がしますね。


そうそう、公演前から小板さんが御自身のブログで共演者の方々を紹介されていまして。特にAキャスト、梅棒以外の8人。顔と名前とどういう方なのか、それを実際に観劇する前に予習できたのはとても助かりましたね。その情報とパンフでの紹介である程度の下地ができていましたので、すんなりと舞台に集中できました。とは言っても、こちらの予想を超える形で実際のパフォーマンスを魅せてくれるわけですが。
では、何人か特に強い印象に残った方について触れてみたいと思います。



まずは何と言っても小板奈央美さんです。あ、パンフにサインをいただきました。
一家の長女のあられさん役。前述した通り、瀬名君とのロマンスもある実質ヒロインですね。そうした軸があるために恋心を表現した可愛らしさ、関係が引き裂かれる事による泣き、家族…特におじいちゃんやパパに向けられた優しさ、そして終盤展開での力強さ。コミカルな所もあり、スマートさも感じさせ、時には凛々しい。そしてラストの美しさ。見所だらけのキャラだったと思います。
瀬名君との出合いからつき合うまでのあれよあれよと物語が進んでいくところはステキでした。
私は最前列と2列目で観れたため、コロコロと変わる表情もかなりはっきりと確認できたのですが、ホントに見ていて楽しかったです。
しぐれお兄さんが受験生(おそらく大学)なので、あられさんは高校生くらいでしょうか?恋に恋する様な子で、家族思いでもあり、まんま少女マンガの主人公といった印象ですね。


菊池祐太さん、彼氏の瀬名君役。ダンス未経験との事ですが、それを全く感じさせなかったです。そして演劇系との事もあり、表情がとても良かったです。板挟みになって苦悩するシーン、あられさんとの恋に揺れる微妙な表情とかもきっちり伝わりました。
と言うか、あられさんと瀬名君の二人のシーンは全部良かったですよ。西野カナの「会いたくて 会いたくて」をバックに踊るシーン、二人で踊ってるのにずっと背中合わせだったりすれ違ったりして向き合わないのね。ここ、泣けました。
メインの役以外でもピエロとか受験生とかの役で表情が本当に印象に残りましたね。特に受験生、しぐれお兄さんよりも印象に残る演技で、あの場面での、瀬名君とはまた違った役作りはとても魅力的でした。


Mayukaさん。小板さんと同じ就職氷河期のメンバー。一家のお母さん役。ある意味でこの人が最強と言えるくらい存在感あるキャラでしたが、冒頭でのお父さんとの出会いの場面はとても優雅でしたし、脚もあんなに上がるのか流石だなーと思いました。そして「サウダージ」をバックに演じるシーンはとても良かったですね。家族の中で誰よりもパワフルな存在感を見せる一方で、可愛らしい一面も見せてくれる。魅力的でした。


美優ちゃん、中学生の子。あられさんの子供時代の役。大人たちの共演者に混ざっても全く見劣りしないほどダンスも演技もスゴかったです。そして何より可愛い。この子も表情がとても豊かで魅力的でしたね。同級生に手袋をもらって鉄棒をするシーン、好きです。


野田裕貴さん。しぐれお兄ちゃん役。わりと飄々とした演技のキャラかと思えば、いきなり激しくなったり、コミカルさと、一家を鼓舞する様な熱さと、そのギャップが見ててとても楽しい人でした。


角田大樹さん。ヤクザの構成員の一人、メガネキャラで一見クールでインテリ風。キャラの設定上、暴力的なダンスが多かったのですが、そのパンチとかキックとか系のモーションがとてもカッコ良かったです。無駄な動きがあまり無く、スパッと決まってる感じなんですよね。ラストの方で小板さんとからむ場面がありまして、おいしく目立ってましたね。


パイレーツオブマチョビアンさん、おじいちゃん役。静と動の緩急激しく、コミカルな演技も泣きの演技も強い印象を残してくれました。過去を回想するシーン、観てるこちらの心にジーンと響いてきましたね。かと思うと赤ふん一枚で激しいブレイクダンスを魅せてくれたり、いきなり空中をグルングルンと回転したり、こちらの目をずっと釘付けにしてくれました。またどこかでこの方のパフォーマンスを堪能したいですね。


IGさん、ヤクザのボスの情婦役。女装してますが男性です。そのビジュアルのインパクトも卑怯wですが、ポールダンスの優勝経験もあるとの事で、実はステージ上でポールダンスを披露する場面があるのです。ここのスゴさには瞬きするのも惜しいほど見入ってしまいました。この場面では完全にIGさんが主役でしたね。このパフォーマンスだけでも観る価値は十分にあると思いました。


津田勇輝さん、ヤクザのボス役。大学新体操日本一だったとの事で、ステージ上で所狭しとアクロバットを披露しまくる。とにかく派手でしたね。その軽やかなパフォーマンスとは一転して、役柄上かなり迫力のある雰囲気を発していまして、その幅がより印象に残りました。


客員キャストの紹介だけになってしまって申し訳ないです。梅棒の方も全員が魅力的でした。

あ、小板さんと一緒に写真を撮らせていただきました。せっかくなので、お見苦しいとは思いますが私の顔を晒します

そして、今回の公演で小板さんにスタンド花を贈らせていただきました。
名札のとこ、小板さんのお名前より私の方が大きくなってしまって、実際に現物を見た時「ええええええーーーーーーっ!?………」と絶句してしまいましたが。普通、逆でしょー…私が目立ってもしゃーないやん…
でも、小板さんはスタンド花を贈られたのが初めてだったとの事で、御自身のブログでも紹介していただけました。はい、小板さんが笑顔で喜んでいただけるなら、もうそれで十分です。でも、次の機会がありましたら気をつけねば。


さて、また長くなっちゃいましたので、この辺で。今日の千秋楽で小板さんたちのAキャストを堪能してきます。


大阪公演は2月6日(木)〜2月9日(日)、大阪市北区HEP HALLで行われます。こちらはまだまだチケットに余裕があるとの事ですので、行ける範囲で興味とお時間のある方はぜひご覧になってください。


詳しくはこちらをどうぞ→梅棒 2nd Act『ウチの親父が最強』公式サイト


そして、CSテレ朝チャンネル1『SOLD OUT!』にて『ウチの親父が最強』がノーカットで放送されるとの事です。
3/16(日)24:00〜、3/22(土)23:00〜

詳しくはこちらをどうぞ→『SOLD OUT』公式サイト

パッション


久々の更新になるカテゴリーです。レイチェル・マクアダムス出演作品を全レビューすると意気込んでいたにも関わらず、なかなか進められなくて申し訳ないです。
この作品ですら、劇場に観に行ってから既に1ヶ月以上経過している始末でして。もう、変な汗が出てきますわー


さて、この「パッション」という作品は今年の10月4日に日本公開で、劇場数もそれほど多くなく映画好きな人の目にもなかなか止まらなかったタイトルじゃないですかね。私もこの作品が近日公開というところまではチェックしてたのですが、気づいたら既に公開始まってたという感じ。あわてて日比谷のみゆき座まで行ってきました。
あ、このレビューではネタバレしちゃってますのでご了承を。


広告代理店コッチ・イメージ社ベルリン支社の女性プロデューサー、クリスティーン。その部下であるイザベラは新型スマートフォンのプロモーションで優れたアイディアをひねり出し、プロモーションを成功させる。ところがその功績はイザベラの物ではなく、プロジェクトチームの物とされ、それを指揮したクリスティーンの評価とされてしまう。ニューヨーク本社への復帰のため、クリスティーンが自身の手柄としたのだった。
それをきっかけにイザベラの中でクリスティーンへの不満が蓄積されていく。そしてプロモーションのオリジナル画像をネットにて配信、それによって評価とニューヨーク栄転はイザベラの元へ転がり込んでくる。
クリスティーンのイザベラへの態度が一変、パワハラが続き、イザベラ自身は情緒不安定から薬物依存をする様に…
そんなある日、クリスティーンが自宅で殺害されてしまう。イザベラが容疑者として拘留されるが、やがてアリバイが判明し、容疑はクリスティーンの元恋人であるダークに移るが…


さて、この作品でのレイチェルはクリスティーンを演じています。仕事ができるキャリアウーマンというキャラとして登場しますが、次第に広告のセンスなどは才能に欠けていて、部下の仕事を自分の物として横取りしてしまう。交渉やハッタリ、あるいは肉体を使ってこの地位に昇ってきたのだと想像できるキャラです。そして悪女キャラではあるのですが、レイチェル自身がそういう役を演じる事に向いてないのか、キャラ自体から小者臭が漂うのか、それほど凄みが無いんですね。「ホームズ」のアイリーン・アドラーの方が遥かに魅力的だと感じました。
実際、この作品に於いてのクリスティーンは中盤で殺されてしまう事もあり、主役の片方という印象は薄いです。
ただ、小者としてはネチネチとした性格や派手好きな行動、性的に奔放な生活などが描かれていて、これはこれでレイチェルのファンとしてはおいしい作品ですね。なかなかこういうキャラって珍しい感じなので。
さらに、イザベラが基本的にブラック系スーツばかりで地味なのに対して、クリスティーンは作品中で10着以上は着替えてるんじゃないですかね。それに加えて下着姿も何シーンかありましたし、もちろんそれぞれ違った下着で。
だからレイチェルファンとしては押さえておきたい作品だと思います。
エロス的には性行為シーンがある物の肩から背中辺りまでしか映ってませんし、シャワーシーンもやっぱり肩から上だけなのですけどね。イザベラの方は映ってますが。
あ、レイチェルが殺害されるシーンってのは珍しいかもしれないですね。


この作品の監督はブライアン・デ・パルマ。個人的にけっこう好きな監督で、「キャリー」、「ファントム・オブ・パラダイス」、「カジュアリティーズ」、「スネークアイズ」、「ミッション・インポッシブル」辺りは観てる人も多いのではないでしょうか。
映像が色使いとか綺麗で、フィルムの長回しとか、画面分割とか、なかなかに凝ったカメラワークが特徴ですね。あと、やたら覗き趣味的な視点も多くて、今作でもそれはありました。
まあ、デ・パルマ監督作品としてはそれほど出来の良い方では無いですねー。
ああ、この「パッション」では途中から気づいたのですが、画面に青いフィルターがかかってる様なシーンが繰り返されてまして、たぶんそれはイザベラが薬物の影響を受けてる事を表現しているんじゃないかなと。でも、それだとストーリーをそのまま受け入れる事はできなくなるんじゃないかな。青いフィルターはイザベラが幻覚を見ているとしたら、作品の中で実際に何が起こって何がフェイクだったか、それが変わってくると思うんですよね。場合によっては結末すらも。その辺りはBDが発売されたら購入してじっくり考察してみたいと思います。


そうそう、イザベラ役のノオミ・ラパスは「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」でもレイチェルと共演してますね。ジプシー女性のマダム・シムザ役。あちらの方がもう少し細身でギラっとしていて個人的には好きでしたが。
それと、恋人のダーク役のポール・アンダーソンも「シャドウゲーム」ではモリアーティの片腕のモラン大佐を演じてますね。
そういうリンクもありますし、次のレビューは「シャーロック・ホームズ シャドウゲーム」を書きたいと思います。