「サンゲリア」


昨年に購入したまま、ずっと放置してました。
数あるゾンビ映画の中でも1、2を争うくらいに好きな作品。
実は、私が初めて劇場で観賞したホラー映画でもあります。小学6年生の夏、場所は今は無い赤羽西口の小さな映画館。同時上映は『ジャグラー ニューヨーク25時』だったかな。こんな作品を小学生が一人で観ても何も言われなかったんだから、おおらかな時代でしたね。


日本では『サンゲリア』なんていう造語ウソ邦題が付いてますが、原題は『Zombie2』。映画会社がロメロの『Zombie(Dawn of the Dead)』に便乗したタイトルを付けてますが、内容的には全く関係無い別物。
とにかく傑作。製作から30年経過した今でもゾンビ映画好きをひきつける魅力があります。
土に汚れ、虫に巣喰われ、ボロボロに腐食した汚い外見のゾンビたち。ロメロ版の青い肌の彼らと異り、独特なリアリティを感じさせますね。
ストーリーこそオーソドックスではありますが、飽きさせない展開が次々に用意されていますし、カット割りなどの映像面も優れていると思います。
サメ、眼球、ラストのニューヨークなど、ちゃんと作品を観た事の無い人でも知っている様なシーンも幾つかありますしね。眼球に関しては、今観ると直前に作り物に変えられているのが丸解りなんですけどね。当時は気にならなかったなぁ。小学生にとってはショックが大きかったからかもね。


字幕、日本語吹替(82年にTV放送されたバージョン)、英語コメンタリー(主演俳優)、日本語コメンタリー(日本の映画監督)と、数日間で4回も観賞してしまいました。加えてインタビュー映像が97分と。しばらく『サンゲリア』漬けでしたね。それだけ私にとって魅力的なんでしょう。
そうそう、ニューヨークのロケって撮影無許可だったそうで。警察から逃げ回ってのゲリラ撮影だったとか。それでラストの橋のシーンとか撮影したのってスゴイなぁ。その一方で、冒頭の警察官は非番の本物だったって、ホントなのかな。
昔に観た時は裸のお姉さんくらいしか思わなかったけど、スーザンってけっこう可愛いね。小学生が年上を見るのと、おっさんが年下を見るのでは感覚が違うか。
それからヒロインのポジションのアン。ミア・ファロー実妹なのな。