「ミーン・ガールズ」


2004年の作品。
動物学者の両親とアフリカで暮らしていたケイディ、16歳にして始めて学校に通う事になった。クラスメートになじめないケイディだったが、ジャニス&ダミアンと親しくなる。一方ふとしたきっかけで、ケイディはセレブ少女グループ「プラスチックス」と一緒に行動するようになる。
リーダーのレジーナは、ケイディが自分の元彼のアーロンを好きになった事を知り、あてつけの様に彼とヨリを戻す。ケイディはレジーナへの復讐を始めるのだが…。


学園コメディですね。箱○の箱庭ゲー『BULLY』を連想しました。生徒の派閥とか、あんな感じでした。
内容が内容だけに若い女の子向け作品ではありますが、普通に楽しめました。
最初は地味目なケイディが物語の展開と共に「プラスチックス」に染まっていく様は飽きさせない流れになっていましたし。
レジーナへの復讐の方法も、学園物としてはなかなかに練られていたなと。
少ししか出番の無い脇役も含めて、多くがきっちりキャラ立ちしているのも大きいですね。
ケイディ役はリンジー・ローハンです。いや、でも前半の地味でナチュラルな方が可愛いよな。

レイチェルが演じているのは「プラスチックス」のリーダー、レジーナ。上の画像の左側、金髪ロングですね。
キャラクター性としては少し意地悪なお嬢様。何もかも自分の思い通りになって当たり前と考えている反面、他人の言葉を素直に信じてしまう。そこがケイディに振り回されてしまう原因なのですが。んで、ケイディが「プラスチック」的に変化していくのと反比例してダサくなっていく。体重が増えて体型が変わっていき、服装もサイズが合わなくなって緩めの物ばかりに。高カロリーのチョコバーを食べ続け、顔にも吹き出物が。とにかくキャラがどんどん壊れていく。
何と言うか、この作品において一番美味しい役柄なんじゃないかと思います。感じ悪い女王様キャラで一貫しているんじゃないからな。
後半、路上でケイディと言い争う場面での展開には唖然、そして大爆笑でした。いやあ、そこまでやるかレイチェル。他の作品ではここまでの描写は見れないだろうな。それだけでも貴重。
なかなか気付かない細かい所でも小ネタ演技をしているので、個人的には何度か繰り返し視聴して堪能しました。なので、レイチェルのファンとしては評価高くなります。

真ん中の娘、グレッチェン役はレイシー・シャベール。98年の『ロスト・イン・スペース』でロビンソン家の次女役の娘ですね。このキャラもお金持ちのお嬢なんだけど、レジーナの下っ端な中途半端な雰囲気がよく出ていました。成金な感じなんでしょうかね。

右側の青い服の娘、カレン役はアマンダ・セイフリード。もうすぐ公開の『赤ずきん』の主役の娘ですね。このキャラは全教科赤点というおバカで「インラン娘」と揶揄されているキャラ。作品中でも胸が強調されている場面も多いですし、なかなかエロい雰囲気でしたね。
あとは、特に表情の演技がある時期のドリュー・バリモアっぽさを感じました。可愛い、可愛い。

こちらはサンタコスで「ジングルベル・ロック」を歌う場面。
とにかく衣装が多彩で華やか。そうした要素に注目しても楽しめる。
ハロウィン・パーティーだとレジーナがバニーガール、グレッチェンがキャットウーマン風、カレンがネズミ娘になってます。
ジャンルがジャンルだけに万人向けの作品ではありません。特に男には厳しいかなとも思いますが。

レジーナ役、DVDの吹替えは柳沢真由美さんが演じています。